2013年の国内インポートブランド(インポート衣料品・服飾雑貨)市場規模は小売金額ベースで、前年比20.3%増の1兆1,674億円となり、3年連続のプラス成長となった。
円安などを理由に値上げが実施されたにもかかわらず、マーケットが伸びた要因として、「富裕層の高額品購入」「景気の回復感から、中間層の消費が活発化」「アジア人観光客のブランド品需要」「百貨店や大型商業施設における改装」をあげている。
アイテム別にみると、ベビーウェアを除く全てのアイテムで大きく拡大。中でも拡大が目立ったアイテムとしては、インポートレディスウェア(前年比124.5%)、インポートメンズウェア(前年比125.8%)、インポートシューズ(前年比125.0%)、インポートスカーフ・ショール・ハンカチ類(前年比128.9%)などがある。
インポートシューズに関しては、消費回復に加え、カジュアルシューズトレンドや、日本人の足型やサイズに対応した商品を提供するなどブランド側の日本マーケット対応が進んだことが大きいとのこと。
インポートスカーフ・ショール・ハンカチ類に関しては、一部のラグジュアリーブランドの好調のほか、多くのブランドが、生活全般に商品展開を行うといったライフスタイル化を推し進める中で、取扱い品目自体を拡大させている背景も見受けられるとしている。
本調査は、2014年4月~7月、欧州、米国の衣料品・服飾雑貨ブランドを輸入販売する商社、メーカー、小売業者、各インポートブランドの日本法人等を対象に、専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、ならびに文献調査併用で行われた。