著者の田中です。商標登録関係は、その権利を守ろうとしたときに必要になりますので、[ami] さんが店舗のロゴやオリジナル商品を、他者に真似られないようにしたい気持ちが強いのであれば、登録を考えてもよいと思います。しかし、登録には費用がかかりますので、どれもこれもというわけにはいきません。その辺も考えて、本当に必要なものだけの登録を考えるのがよいのではないでしょうか。

大手企業であれば、一つの製品が大きな影響力を持つことが考えられるので、意匠登録・商標登録は必須となりますが、個人店舗レベルでは、当初からそこまで必要ではないかもしれません。というのも、登録してあっても、その権利を主張することは結構大変だからです。例えば、「○△□」という商品名を商標登録できたとします。他店舗で同じ名前で販売していた場合、こちらからその店舗へ警告文や抗議文を出して、販売を止めなければなりません。このような作業は結構手間がかかります。また、「○△□」という名前でも、登録区分等がありますので、関係する区分全てに登録しようとすると、かなりの手間と費用がかかってしまいます。

店舗開店時では、そのことよりもやるべき事、気にすべき事がたくさんあると思いますので、最初はそちらに力を注いだほうが良いと思います。その店舗や商品への価値が出てきたと思うタイミングで登録するのも一つの方法ではないでしょうか。「とはいっても、先に登録されるのが心配だな」と思うのであれば、心配な気持ちでいるより登録した方が良いかもしれません。いずれにしてもその辺の判断は、店舗や商品の展開やその人の価値観にもよりますので何とも言えません。

いずれにしても、専門知識が必要な分野ですので、特許事務所等に一度相談に行って詳しい話しを聞いてみてからでも良いと思います。今回、登録しなくても、次の機会にいかせる知識も身につきますので。がんばってください。参考になれば幸いです。

Name：田中 正志　　Date：2010年03月31日 02:15