「ネットショップの構成について」のQ&A
ネットショップの構成について
Name:C.L.J Date:2009年12月29日 18:00
この本と出逢えてとても感謝しています。成功なさった方々のエピソード、実践的な計画の手順などとても役立ちます。特にネットショップ開設に必要なウェブサイトの紹介や起業セミナーの紹介は、何も分からない私にとって大変助けになりました。実際に説明会に足を運んだり、リサーチをしていますが分からないことがあります。
私はNYで暮らしていた経験と興味のあることを生かして、NYの若手アーティストの作品を販売するネットショップを立ち上げようと計画しています。はじめのうちは副業としてスタートさせるので、法的手続きや関税に関して心配する必要はまだないと思うのですが、どうのようなホームページを作成していって良いのか分かりません。
無名の若手アーティストを紹介しつつ、作品(衣服、アクセサリー類、小物類)を売る。最初はあくまでも、アーティストを紹介することも全面に打ち出したい方向です。もちろん将来的には作品をたくさん売れるように成長したいです。
そうなると、ブログまたはホームページを開設してショッピングカートのサービスを付けたほうがいいのでしょうか?
ちなみに二人の協力者がいまして、NY在住のプログラマーとwebデザイナーがいますが、二人ともビジネスの方法(ネットショップ開業)は知らないため、まだまだ手探りの状態です。
どのようにアプローチしていけばよいでしょうか?
著者の田中です。[C.L.J] さん、読んでいただきありがとうございます。無名の若手アーティストを紹介していくことは素晴らしいことだと思います。「将来的には作品をたくさん売れるように成長したい」ということですので、アーティストの価値をどのように高めていくかが重要となります。それには、その若手アーティストを紹介している[C.L.J] さんのプロフィールをしっかりと掲載することがポイントだと思います。紹介している人が信用できれば、記事や批評は受け入れられます。
例えばワインであれば、無名なものでもお客様がその価値を感じるのは、ワインの情報(生産者や生産地等)と説明文(記事や批評等)です。生産者が無名であるほど、その生産者がいかに素晴らしいか、そのワインがいかに味わい深いものなのかを伝える必要があります。賞を取ったり雑誌等で紹介されたものでなくても、記事や批評を書いている人が信用されていれば価値は高まり「飲んでみようかな」という気持ちにさせます。では、信用されるって何なのでしょうか。ワインが好き、知識がある、本場(フランス等)を知っている、自分の価値観をもっている、実際によくワインを飲む、テイスティングして批評している等、その人のバックボーンが信用にも反映されるものと考えます。
無名の若手アーティストも同じだと思います。「生産者・産地=アーティスト」「そのワイン=その作品」となります。まず、アーティストの情報はなるべく詳しく掲載するべきです。単に生い立ちや作風、作歴、経歴などを掲載するだけではなく、もう一歩踏み込んだ情報があると説得力が増します。例えば、作風に影響を与えた人物がいたらその人物の紹介、出身の芸術学部に著名人がいたらその情報などです。そして、「記事や批評を書いている人=[C.L.J] さん」です。NYに暮らしていた経験があるとのことですので、その辺のお話しから、興味をもったきっかけやこだわり、価値観を伝えることで、[C.L.J] さんのことを知ってもらうことが大切です。人となりを表に出すことは、[C.L.J] さん(店舗)のファンを作ることにもつながります。
有名なものであれば、受賞歴やマスコミ掲載記事、著名な評論家の批評等の第三者評価が、その作品の価値を高めます。無名なものであれば、もちろんそのような第三者評価はありません。通常の商品であれば、ユーザーレビュー等が第三者評価として役に立ちますが、アーティストの作品ではなかなかそうはいきません。ですから、紹介している[C.L.J] さんの価値を高めていくことが、そのままアーティストの価値を高めることにつながるものと思います。[C.L.J] さんが著名評論家のような位置付けになれば、無名の若手アーティストに、価値や意味が付加され、その魅力を高めることができるのではないでしょうか。
アプローチとしては、単なる商品を並べるサイトではなく、NYの情報や[C.L.J] さんのプロフィールは充実させるべきだと思います。NYの情報は、[C.L.J] さんがNYを知っているという証になります。NY在住の友人にも協力してもらいましょう。そして、お客さんに見せたい作品やアーティストを単に横並びにするのではなく、「思わず楽しくなってしまう作品」とか、「癒させるアーティスト」とか、シチュレーション別に紹介する入口があるとよいと思います。種類別等も勿論必要ですが、シチュレーション内容がお客様の状況と一致すると、スーとその作品に誘導することができます。サイトに訪れたユーザーが、どこをクリックしてよいのか迷わせないようにしないためです。(迷わせることはユーザーストレスにつながりますので)クリックさせたい(見せたい)ページに誘導させるために、大きなバナーや季節コンテンツ(クリスマスとか)で強弱をつける施策も必要です。
定期的(1ヵ月更新くらいで)に、一押しアーティストを紹介したり、特集を組んだりして、新しい情報を作りユーザーを誘導させるのがよいでしょう。そのページで、そのアーティストの作品や関連商品も紹介して、販売ページに導くような流れがつかめれば、転換率も上がると思います。無名の若手アーティストを[C.L.J] さんのサイトで知って魅力的に感じた方は、当然その作品にも興味を持ちますので、その意味ではショッピングカートがあって購入する仕組みを作るべきだと思います。また、ブログですが、サイト更新で必要な情報はまかなえるとしても、サイトへの誘導がブログからもできるので、可能であれば開設して、幅広い情報発信を行うことをおすすめします。簡単に更新できるブログは、アイデア次第で有効に使えますので。是非、がんばってください。参考になれば幸いです。
Name:田中 正志 Date:2009年12月31日 07:19
お返事どうもありがとうございました。スタートを切るにあたって、どのようなウェブサイト作りに励めばよいかの方向が見えてきました。また質問が出てくると思いますので、よろしくお願いします。
Name:C.L.J Date:2010年01月04日 15:39