求める人に速く、正確な提案を ECサイトが担う社会的役割
コロナ禍で加速した、幅広い世代のネットでの購入。さらに、ミドリ安全の扱う製品が世に求められるものであったことから、2020年前半に「ミドリ安全.com」「ミドリ安全.com PLUS」に寄せられたニーズは、同社の想像を遥かに超えるものであった。
古谷(ミドリ安全) もとより、災害などが発生すると検索経由でECサイトへのアクセスが増え、物が動く傾向はありましたが、コロナ禍は従来の比ではありませんでした。2月から4月は、この月はマスク、この月は手袋といった具合に、商品が変わりながらも飛ぶようにものが売れていきました。5月から7月にかけては、ご要望をいただいているにもかかわらず、仕入れが追いつかない、商品が足りないので価格が上がってしまうといった状況でご迷惑をおかけしてしまいました。8月から現場が少し落ち着き始め、ようやくお客様のご要望どおりに商品をお届けできるようになってきています。当社が取り扱う製品へのニーズはもちろん、「ネットを介して直接買いたい」という流れが来ていることも痛感しました。商材の確保はもちろんのこと、ECサイトについても、求めてくださるお客様にきちんとものがお届けできるようにしていかなくてはという思いが強まりました。
山口(ミドリ安全) 「ZETA SEARCH」の導入により、とくにBtoCのサイトにおいて、検索キーワードが多様になっている、つまり商品の探しかたもさまざまであることがわかってきています。最終的には、お客様に探していただくのではなく、こちらからあらかじめご提案できるような仕組みにしていきたいですね。
ECサイトへのアクセスや商品へのニーズ増加は、災害やパンデミックだけとは限らない。たとえば、マスメディアでの露出も要因のひとつだ。2020年1月23日放送のテレビ番組「カンブリア宮殿」に社長が出演した際には、通常の7〜8倍のアクセスがあったと言う。新たなユーザーが増えるのは喜ばしいことだが、普段から利用している顧客に不便な思いをさせてしまうことは避けなくてはならない。ECサイトは売上を上げるだけでなく、求めている人に商品を届けるという、社会的な役割も担っているからだ。ミドリ安全のような商品を扱っているサイトであれば、なおさらである。
市川(ZETA) アクセス対策以外にも、マスメディアでの露出を活かして売上アップをはかるなど、ビジネス面での成功につながるようなご提案も行いたいと考えています。
出張(ZETA) ミドリ安全様からは、2019年の大型台風の際に「サイト内検索結果の上位に飛散シートが並ぶようにしたい」というご要望をいただきました。個別のご要望に都度対応することはあまり前例がないのですが、ミドリ安全様のECサイトが果たす社会的役割を考慮すると、検索エンジン屋としてお応えしないわけにいかないとすぐに対応させていただきました。