ユーザーの行動をメール施策にも反映 Webトラッキング機能
今回新たに実装された「Webトラッキング機能」は、サイトにBeaconを埋め込むことで、ユーザーの行動をトラッキングし、そのデータを活用してメールマーケティングを行うというもの。
「たとえば、あるキャンペーンを行った際に、そのランディングページを訪問したユーザーに限定してメールを送るといったことができるようになりました。ランディングページにBeaconを埋め込んでトラッキングを行い、Cuenote FCでそのURLを選択してメール配信を行うだけです。さらに、Beaconにカテゴリ情報を埋め込むことで、複数のURLをカテゴリによって分類することが可能です。たとえば、『ぬいぐるみ』と『フード』両カテゴリのページを訪問したユーザーに限定して、メールを送る/送らないといった施策も可能です」(技術本部 開発部 シニアマネージャー 及川英夫さん)
Webトラッキング機能実装の背景には、2019年6月に実装したカートリマインド機能の存在がある。カートリマインド機能は、ECサイトでカートに商品を追加したが、購入せずカートに残ったままにしているユーザーに対して、自動的にメールを配信して知らせるというもの。これは、サイトにBeaconを埋め込むことで実現する仕組みだ。これを応用することで、今回のWebトラッキング機能が実装できたわけだ。
もうひとつ、2020年1月に実装した「シナリオ配信」の存在も大きい。事前に設定したシナリオに基づき、自動でメールを選択し、配信していく機能である。具体的には、あるメールに対して反応したユーザーにはシナリオAのメール、反応しなかったユーザーにはシナリオBのメールといったことが行える。Cuenote FCで実装した機能の中でもとくに反響が大きく、「シナリオ配信機能を使いたい」と指名で問い合わせが寄せられたと言う。シナリオ配信機能を使いこなしていくと、メールへの反応だけでなく、ランディングページへの反応も反映したいというニーズが高まるのは当然だ。そんなユーザーの声に応える形で、Webトラッキング機能が追加された。
「シナリオ配信と組み合わせることによって、たとえばセール告知のメールを送ったのち、商品ページの閲覧があったお客様へクーポンメールを配信したり、コンバージョンしたお客様にレビュー依頼のメールを送るといった活用が可能になります」(及川さん)