キラーコンテンツを生み出そう 鍵を握るはSNSとの連携施策
――さまざまなサービスとの連携を積極的に進めているfutureshopですが、「これはおすすめ」と言えるサービスがあれば、教えてください。
バニッシュ・スタンダートが提供する「STAFF START」との連携機能についての問い合わせが、直近では増えています。コーディネートコンテンツをECサイトに掲載できるという点では、ガイアックスが提供する「SNAPBOARD」も同様ですね。アパレルECサイトの多くが、すでにコーディネートコンテンツを活用しています。皆さんも、なりたいイメージや自分の背格好に似たモデルの写真を見て、自分が着用した際の様子を思い浮かべ、商品を購入することが増えているはずです。キラーコンテンツを生み出せるサービスとして、これらのサービスへの注目が集まっていますね。
EC上にコーディネートコンテンツを掲載すると、実店舗が営業休止してしまった際も、ショップ店員に活躍の場を提供することができます。実際にSTAFF STARTを活用している企業の中には、実店舗の営業休止期間中、ショップ店員の自宅に商品を送り、自宅からコーディネート写真をアップしてもらい、投稿からECに送客して売上を立てる、といった取り組みを行っていたところもありました。ショップ店員のスキルを存分に活かすことができるサービスだと思っています。
――STAFF STARTは、コーディネートを掲載するだけでなく、ショップ店員のECサイト経由での売上を可視化できる点も魅力ですよね。
チャネルをまたいだ、ショップ店員個人のブランドに対する貢献度を可視化することができる。これは、STAFF STARTの大きな魅力と言えます。すでにショップ店員の皆さんは、顧客に対し、SNSのDMやLINEなどデジタルツールを使い、個別にコミュニケーションを図っている方も多いことでしょう。こうしたコミュニケーションが生む売上を可視化できる仕組みが、同サービスにはあります。企業・ブランドは、スタッフ個人の働きがどれだけ売上に貢献しているかを把握することで、適正な評価を行えるようになります。評価を得ることで、ショップ店員の皆さんもより積極的にデジタルで情報発信しようとモチベーションが上がるはずです。
――ショップ店員が持つ強みを発揮できるサービスを導入することが、ECでの売上拡大には必須と言えますね。
それに加え、顧客基盤の構築もコロナ禍のEC売上を左右する大きな要素となっています。futureshop導入企業の中でも、これまで地道に会員を集め、コミュニケーションを常に図り、優良会員やファンを増やしていた企業・ブランドは、この時期でも着実に売上を立てることができています。
結果を出すことができている企業の多くは、LINEを上手に活用しています。futureshopでは、「LINE連携オプション」を搭載していますので、容易にLINE IDとの連携を開始することが可能です。同連携を行ったお客様に対して、LINE 公式アカウントからセグメント配信を行えますので、対象の商品を購入してくれたお客様のみに送るメッセージや、継続して何回以上購入してくれているお客様にのみクーポンを配布するといったロイヤリティ施策も実現できます。普段からこうしたコミュニケーションを地道に重ねていくことが、いざというときに真価を発揮します。
顧客基盤構築は、「futureshop omni-channel」を活用いただくことで、実店舗とECサイトの会員共通化が可能です。実店舗で会員登録された方は自動的にEC会員にもなりますし、レジでひと声かけることで、ほとんどの方が会員登録と同時にLINE IDとの連携をしてくれます。この「ひと声」がのちのちの優良顧客を増加させる重要なポイントになります。こうしたサービスは、費用がかかるのではと懸念される方もいらっしゃると思いますが、初期費用75万2,000円、月額15万2,000円から導入できます。実店舗とECの壁をなくすひとつの手段として、有効活用していただければと思います。