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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

[ECzine Press 2020 Summer]ECで困ったらこの1冊!ショップ店員のDX編(AD)

ショップ店員のモチベーション向上へ フューチャーショップと考えるアパレルのDXに必要な施策とは

トライ&エラーの積み重ねが新たな道を切り開く 学びの場を積極活用しよう

――さまざまなサービスを駆使することが重要と言えますが、企業やブランド、そこで働くショップ店員の皆さんは、これからどういったスタンスで取り組んでいくと良いのでしょうか。

 こうした予期せぬ事態が起きる状況下でも、インターネット上には新たなデジタルサービスが数多く誕生しています。これからは、いかに柔軟に新しいツールやサービスにトライできるかが、重要です。

 昔と違い、今は世の中全体のスピードがどんどん速まっています。何ヵ月も吟味して「これだ!」というものを選んで、時間やお金をかけてリリースするやりかたでは、スピード感に欠けてしまいます。いかに早く導入し、効果があれば続ける、効果がなければやめて次のツールを使ってみる、こうしたトライ&エラーを高速で繰り返していくべきだと考えます。

 とくに最近は、今までインターネットでものを買ったことがない方のEC利用も増えています。すると、ECサイト内の表示やボタンを置く位置など、細かい部分の見せかたにも工夫が必要です。いかにお客様の変化に合わせて速やかに修正を加えられるかが、今後の成果にもつながってきます。futureshopは、EC担当者自身が容易に手を加えられるような作りになっているので、そこは強みではないかと考えています。

 中でも、2018年9月にリリースしたCMS機能「commerce creator」は、自由度高くレイアウトやデザインの変更ができ、2020年の年頭にはおよそ800の企業・ブランドにご利用いただいております。導入してくださっている企業・ブランドのECサイトを見ると、「本当に同じプラットフォームで作っているの?」と思うほど、それぞれ特徴あるECサイトを作られています。自由度の高さ、ブランディング・世界観の作りやすさを感じていただけるのではないでしょうか。

――ECサイト内で世界観を表現しながらも、どんな人でも気持ち良く購入ができるように利便性を追求することは大切ですよね。

 今のECサイトは、「売るため」の場所として、シンプルさが求められています。かつては、ECサイトに情報を最大限に搭載する必要がありましたが、ブランドの世界観を表現する場は、今やECサイトだけではありません。SNSやブログ、発送する際の同梱物など、アウトプットする場はたくさんあります。

 ですから、ECサイトにさまざまな要素を盛り込むよりも、Amazonや楽天といったモールでの買い物に慣れているお客様でもスムーズに買える工夫が必要です。要素がシンプルになるにつれ、重要視されるのは導線やカテゴリの設計です。たとえば、30~40代向けのアパレルブランドのとあるショップ様からは、気に入った商品を一旦すべてカートに入れ、吟味して購入商品を絞り込むユーザー傾向があると伺いました。すると、商品一覧ページできちんと商品を見せ、カートに入れやすい見せかたをするほうが効果的かもしれません。こうしたこだわりを、商材やターゲットに合わせて追求していく姿勢が求められます。

 また、ブランドの世界観を表現する場が広がっているからこそ、大事にしたいのは統一感です。Instagramで商品画像を見て、良いなと思ってECサイトに飛んだら全然世界観が異なっていた。こうしたことがあると、お客様のテンションも下がってしまうでしょうから、そうならないデザインを組むことができるかどうかも重要になってきます。

――デジタルでものを売るためには、スピーディーかつ細やかな改善が必要なことがわかりました。しかし、実際に何から取り組めば良いのかわからない方も多いかと思います。一体どうしたら良いのでしょうか。

 当社では、企業・ブランドの方が効率的にツールを使いこなせるような支援にも力を入れています。2019年 度は、futureshop導入事業者向けの少人数のセミナー「futureshop ACADEMY」を年間112回、外部のパートナー企業やツールベンダーと行うセミナーも年間35回開催しました。

 セミナーに参加し、成果を上げている方は、ここで学んだことを必ず実践してくださっています。「やってみても合わなかった」というケースももちろんあるかと思います。しかし、挑戦を重ねることで自社なりの手法を見つけられれば、次のステップに進むことができます。

 自社ECは、自らの力でお客様を集めなくてはいけないため、地道な努力を重ね続けることは必須です。その点が自社ECの大変さですが、手をかければかけるほど良くなっていくことは間違いありません。モールでは、「ちょっとここを変えたい」「こうした施策を試してみたい」と思っても、レギュレーションがあり難しい部分も多いです。細かな調整も自身の好きなようにできる点が自社ECの魅力のひとつですから、データを自分たちで見て課題点を見つけ、改善策を練って試してみる。そういった積み重ねが成果につながります。

――最後に、フューチャーショップが今後、企業やブランドとどのようにショップ店員のDXを進めていきたいか、考えをお聞かせください。

 当社は、インターネットを使ってものを販売する企業・ブランドに対し、市場での競争力を高められるソリューションを提供することをミッションに掲げています。インターネットの世界は、資本力がなければ勝てないという世界ではありません。企業・ブランドの商品力と努力と仕組みがあれば、逆転することも夢ではないはずです。

 ショップ店員のDXを進める上で、初期投資はある程 度必要です。しかし、当社が運営しているウェブマガジン「E-Commerce Magazine」でも取り上げましたが、今はIT投資に対し、国や地方自治体の補助制度を活用することもでき、これまでよりも準備をしやすい環境にあることは間違いありません。取り組むなら今である、とも言えるでしょう。

 futureshopは、企業・ブランドがより効率的に多くの人に商品を届けるためのプラットフォームとして、ものを売る際に必要な機能をすべて提供することを目指しており、これからも新たなサービス提供を積極的に行っていきます。ぜひ、ショップ店員のDXを目指す企業・ブランドの方にも活用していただき、感想をフィードバックしていただきたいです。当社もいただいた内容を踏まえ、さらなる改善を続けていきますので、こうした交流を通して互いに成長し、DXを推進していけたらと考えています。

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この記事の著者

ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)

立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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