最短3ステップ!自動で白抜き画像が完成 忠実な色再現が売り
ここで、浅野さんと田尻さんにECフォトアシスタントを使った写真撮影から加工までの流れを体験してもらった。
まずは、白い背景の前で商品とColorCheckerを並べて撮影する。その後、同じ背景を使って通常通り商品撮影を続け、画像データをECフォトアシスタントに取り込み、出力サイズ、被写体サイズ、背景色を指定する。
あとは、ColorCheckerと並べて撮影した最初の商品画像を基準にAIが正確な明るさと色彩を再現してくれるので、実行ボタンを押せば完了である。
ColorCheckerの24色のパッチをもとにカラーバランスを調整しているため、すべての色を被写体そのままに再現できるのが特徴だ。
「自動補正してくれるのはうれしいですね。現状、まだそれほどルールを厳格化していないモールも、将来的には白抜きの商品画像を求めてくることは明白ですから、何かしらツールに頼らないといけなくなる日がくると思います。社内のPCのうち1台にECフォトアシスタントをインストールしておいて、白抜き作業はそこでずっと回しておくのも良いかもしれませんね」(浅野さん)
「うちのスタッフはこだわりが強いので、余白ひとつとっても『この商品はこれくらい』『あの商品はもう少し少なく』というふうに商品別の調整を入れたくなりそうです。ECフォトアシスタントの場合は自動処理を一括設定した後、個別に余白や色の調整を行えるので安心ですね」(田尻さん)
SNSが発展し、画像の重要性がますます高まる今こそ高度な画像の編集加工のためにRAWデータが見直されるべきだと石田さんは語る。
「撮って出しのJPEGに比べ、RAWデータは持っている情報量が多く、補正の幅が広くなります。デジタル一眼レフカメラはもとより、最近では上位機種のスマホカメラでもRAWデータでの撮影が可能になりました。手軽に高画質の写真が撮影できるからこそ、RAWデータでの撮影をおすすめしたいです」
ECフォトアシスタントのように業務効率化が実現できるツールによって浮いた時間を、どのような業務に充てていきたいと考えているのか、ズーティーのおふたりに聞いてみた。
「動画に力を入れていきたいです。写真も動画も得意な人がやるのではなく、商品のことを好きな人がやるべき仕事だと思っているので、動画編集のスキルを社内で上げていきたいと思っています。今は何でも社会に浸透するスピードが速いので、スキルが身に着いた時には新しい別のトレンドが誕生している、ということも。便利なツールで無駄な時間を減らし、成長スピードをどんどん上げていかないといけませんね」(浅野さん)
「人が考える必要がない、やらなくても良い業務を自動化して、人の手と頭を使って取り組むべきクリエイティブな業務に余力を注げるようになると、新しいものを生み出しやすくなると思います。そんな環境ができたら、理想的ですね」(田尻さん)