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季刊ECzine vol.10 定点観測

実店舗の立地に発想の転換 ウェブを組み合わせ、楽しむ場へ

 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。オムニチャネルコンサルタントの逸見さんに、オムニチャネルについて聞きました。※本記事は、2019年9月25日刊行の『季刊ECzine vol.10』に掲載したものです。

家賃高騰から考える店舗の立地 D2Cから学べること

 およそ3年ぶりにアメリカを訪れた逸見さん。今回サンフランシスコ7日間の滞在中に感じたのは、都心部における家賃の高騰だ。ユニオンスクエア周辺の目抜き通りでも、空き物件を示す「FOR LEASE」の文字があちこちで掲げられていた。地元の人に聞くと、1ベッドルームの家賃で月40万円近く、購入なら1億円以上が必要だそうだ。当然店舗家賃も高騰し、出店する側にとっては厳しい状況と言える。

 しかし、逸見さんは発想の転換を促す。実店舗はかならず、立地の良いところにかまえなければいけないのだろうか。たとえば、D2Cモデルのオーダースーツブランド「FABRIC TOKYO」。先日、逸見さんはスーツをオーダーしてきたそうだ。その横浜店は駅ビルの2Fにこそ入居しているものの、ビル内ではあまり良い立地ではないエリアに位置している。同社の存在を知らなければ、足を留める人は少ないだろう。しかし顧客は、ウェブで場所を調べてから訪ねて来るので、とくに支障はない。むしろ静かな一角は密なコミュニケーションが必要なオーダースーツの業態に適しており、家賃が安いというメリットもある。

「これまでは良い場所に店を出し、ディスプレイで目を引かなければモノは売れませんでしたが、今はウェブと組み合わせることによってある程度の立地であれば十分集客ができるようになったのです」

 立地に縛られない店舗運営の鍵となるのが、クリックアンドコレクトやD2Cのような取り組みだ。サンプルの組み合わせさえ置いておけば全SKU在庫を置いておくための広いスペースは必要なく、顧客側にとっても「せっかく店まで行ったのに欠品していた」という事態が起こらなくなる。逸見さんがサンフランシスコで回った店舗のほとんどがクリックアンドコレクトに対応済みで、カウンターでの受け取りも盛んに行われていたそうだ。

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