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ビジネスサーチテクノロジに聞く サイト内検索がCVRアップに繋がるワケ

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2018/07/31 11:00

 コンバージョンを上げるためのツールといえば、ウェブ接客、EFO、LPOなどを思い浮かべる人が多いだろう。それらと比べると「サイト内検索」は、コンバージョンや売上とはあまり関係がないように見えるかもしれない。インフラの役割を果たすサイト構築やサーバーなどのように、ECサイトを裏側で支えるという印象が強いのも事実だ。そのため上述したツールよりも、導入や見直しの優先順位が高くないようにも見える。だが、だからこそ、「サイト内検索」にコンバージョンをあげるための勝機があるのではないだろうか。

候補語と商品画像をサジェスト
「ポップリンク」と併せて検索体験を向上する
ECサイト内検索ガジェット「ポップファインド」登場

 今回話を聞いたのは、サイト内検索のプロフェッショナルともいえるビジネスサーチテクノロジ。2004年の会社創立から現在に至るまで、「検索」という領域を突き詰めてきた。同社の主軸サービスは、ECサイト内検索プラットフォーム「probo EC(プロボ イーシー)」、検索時に候補語と商品画像をサジェストする「ポップリンク」。後者の「ポップリンク」と同様に、手軽にECサイトの検索精度をアップすることができるサービスとして2018年4月にリリースしたのが、ECサイト内検索ガジェット「ポップファインド」である。

 2009年12月にサービスを開始したprobo ECは、関連サイトの横断検索、検索キーワードの分析、既存のサービスへの組み込みやカスタマイズなど、多彩な機能を搭載。ECサイトの検索を柔軟に改善することが可能だ。これまで、中規模から大規模のECをもつ事業者を中心に、商材のジャンルを問わず広く導入されてきた。

 一方、ポップリンクは手軽さが魅力の検索ツールである。検索キーワードを入力すると候補語はもちろん、画像と商品に関連する情報を表示し、詳細ページにリンクする。検索窓からダイレクトに詳細ページへ誘導することができ、実装に関しても指定のタグを貼り付けるだけで完了する。

ポップリンク、スマートフォンサイト導入イメージ
ポップリンク、スマートフォンサイト導入イメージ

 また、ECではメインのデバイスになることも多いスマートフォンとの相性の良さも、ポップリンクの特徴だ。小さい画面のなかでどのように商品を見せるかが重要なスマ―トフォンにおいて、少ないタップ数で詳細ページまでたどり着くことができるのは大きなメリットである。シンプルに導入することができるため、検索機能の改善施策としてまずは実装し、効果を見ることもできる。

 検索窓上でキーワードと商品を表示してナビゲーション改善につなげるポップリンクに対し、検索窓の先にある、検索結果そのものを最適化するツールとして開発されたポップファインド。その開発経緯について、同社営業部・光安 紀臣さんはこう語る。

「これまで、ECサイトの検索サービスとしてproboECをご利用いただいてきましたが、ECパッケージやECカートを導入しているが、その検索の精度に課題を感じている、既存のシステムには手を加えられないといった声もよくいただいていました。そうした方々にも、手頃な価格で検索結果を最適化できるサービスを提供したいという思いでリリースしました」

ビジネスサーチテクノロジ株式会社 営業部 部長 光安紀臣氏
ビジネスサーチテクノロジ株式会社 営業部 部長 光安紀臣氏

導入ハードルの低さとECに不可欠な機能が魅力
ポップリンクとの併用も効果的

 ECのサイト内検索における導入の課題を補うべく登場したポップファインド。一体どんな風に活用すればいいのだろうか。

「ポップファインドは、ECサイトに欠かせない絞り込み機能や、検索結果の表示順位調整などの機能を備えながら、APIの組み込みやカスタマイズも不要という導入ハードルの低さが特徴です。JavaScriptタグの設置とCSSなどによるデザイン調整だけで、サイト内検索機能を実装することが可能です。ですので、自社ECの検索に課題を感じていながらも、システム的に踏み込むのが難しい、コストが高いと感じている中堅規模の事業者さんにぜひ試していただきたいですね。またポップリンクとポップファインドは、併用して使うことで、より高い効果を得られるケースも出てきています。検索窓上からはポップリンクを使って直感的に商品の詳細ページに到達できますし、検索画面ではポップファインドがより詳細なナビゲーションでコンバージョンを後押します」

サイト内検索とCVアップの関係
「そもそも検索ユーザーのCVRは高い」

 それではなぜ、サイト内検索に力を入れるべきなのだろうか。なぜ検索を改善するとコンバージョンが上がるのだろうか。光安さんに尋ねると、「検索ユーザーのコンバージョンが高い」ことが大前提としてあるという

「ECサイト内の検索窓で検索を行うユーザーは、カテゴリ欄から商品を探すユーザーよりもコンバージョン率が高く、購買意欲が高いというのが、当社のお客様のデータに顕著に表れています。頭の中に欲しいもののイメージが具体的にあって、それを言葉として検索窓に打ち込んでいるわけですから。それなのに検索の仕組みが上手くいっておらず検索結果が0件であれば、当然離脱につながる可能性も上がりますよね。検索ワードに合致している商品を的確に出す。検索結果と一緒におすすめの商品を表示する。当たり前といえば当たり前ですが、それができていないケースがまだまだ少なくありません。ですので、正確な検索結果を表示することが他のサイトとの差別化にも繋がりますし、元々検索をしているお客様の購買意欲は高いですから、そこを改善することでコンバージョンをアップさせることができるんです」

ポップファインド、PC の検索結果画面イメージ(左)/スマートフォン画面イメージ(右)

ポップファインド、PC の検索結果画面イメージ(左)/スマートフォン画面イメージ(右)

サービスを導入して終わりではない 
伴走サービスにも注力する理由とは

 ポップリンクとポップファインド、probo ECと、事業者の希望に応えるサービスを揃えていることもさることながら、同社は導入前後の伴走サービスにも力を入れている。

「我々は導入時の立ち上げや効果改善のサポートのことを『伴走サービス』と呼んでいます。当社の担当がつき、検索周りをはじめサイト全体の課題の可視化から施策の策定、実行までの数値を細かく管理し、導入した後も一緒に改善を続けていく。導入して終わりではありません。検索は文字を入力するので、ユーザーのインサイトがとてもよく見えます。ですから、その検索ログや行動データを見ながら、それらをどう使ってどのように改善していくかという部分までお手伝いさせていただくことで、売上やコンバージョンアップに繋げていけたらと考えています」

 伴走サービスは各ソリューションとは別になるが、手頃な価格で始めることができるのもありがたい。光安さんに、現在のサイト内検索のトレンドをどう見ているかについても聞いてみた。

「トレンドワードで言えば最適化ではないでしょうか。検索したときにどの商品をどの順番で出すかによって、コンバージョンは大きく変わってきます。当然売れ行きが好調なものは1ページめに出すべきですが、売れ筋ではない商品が1ページめに出てしまうと、それ以外の商品の売上も落ちてしまいます。皆さんもご経験があるかと思いますが、Yahoo!やGoogleで検索をする時、クリックするのは1ページめのどれかであることが多いですよね。閲覧したとしても、2ページめの上位までではないでしょうか。サイト内検索も考え方も近い部分があると思います。当社のお客様で先進的な企業様では、Googleアナリティクスや購買情報などのデータと連携し、売れ行きや注目度を基準に検索順位を決定している事業者さんもいらっしゃいます」

検索サービスを選ぶ際に最初にすべきことは
「自社ECの検索窓で検索してみる」

 最後に、EC事業者がサイト内検索のサービスを選ぶ上でのコツについて聞いた。まずは、「お客様の目線に立って自社のECサイトで検索してみる」ことが大事だという。

「自社のECサイトで実際に検索をして商品を探してみると、お客様がどういうことを考えて検索しているのか、イメージを持つことができると思います。そこで感じた課題を解決するためにはどうしたらいいか。さらに快適に検索をしてもらうためにはなにが必要か、という視点でツールを選ぶのがいいのではないでしょうか。事業者さんにお話をお伺いしていると、自社ECの検索窓でお客様がどのようなキーワードで検索されているかを把握されていない方も多いように感じます。商品名をお客様は正確に入れられないとか、カタログナンバーで検索される方もいるとか、ユーザー視点に立つことで新たな発見を得られると思います」

 充実したサイト内検索ラインナップで、さまざまなEC事業者の要望に応えるべく、さらなるパワーアップを目指すビジネスサーチテクノロジ。ポップファインドではランキングの自動生成機能などが、近々追加される見通しだ。

 まずは検索でどれくらいコンバージョンが上がるのかを試したい場合にはポップリンク。検索結果自体の精度をさらに向上させたい場合は、ポップファインド。自社の特性に合わせ、柔軟にカスタマイズしたいケースにはprobo EC。検索における自社ECのフェーズによって、どのツールを選択するべきか検討していくといいだろう。

 さらなるコンバージョンアップの一手段として、サイト内検索の強化は必須のようだ。

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