「成長率が132%という数字はまだまだ」変わらぬ攻めの姿勢
事業方針説明会に登壇したKDDIコマースフォワード 代表取締役社長 八津川氏は冒頭、「等身大の会社の状況や、どういうふうに皆さんと一緒にモールビジネスを作り上げて行きたいかをお話します」と話し、セッションをスタートさせた。前半では2017年度の振り返り、後半は2018年度の施策と抱負について、八津川氏が説明した。
2017年度は「集客」「サービス」「出店プラン」の3つの軸で運営していたというWowma!。出店プランについては、「我々はすでに長らくやっていらっしゃる大手に比べると、とても小さな、ちっぽけなものだということは十二分に理解しています」と述べたうえで、下記のように語った。
「日々新しいことにチャレンジングに攻めるが故に、さまざまなエラーなど、出店者の皆さんや皆さんの先にいらっしゃるお客様にご迷惑をおかけするような障害も起こしてしまっています。ただ、そういうことも補って、とにかくどんどんマーケットを作っていくために攻め続けていこうと思っています。そのため出店プランについては、固定費をいただいたり、入会金をいただいたりということではなく、まずはいちばんハードルを低くして、皆さんにまず船に一緒に乗っていただきたい。そして一緒にWowma!というマーケットを作っていきたいと考えています」
11月末から12月の前半に行った全国規模のテレビCMの反響は大きく、放映期間だけでアプリのダウンロード数は20万を超えたという。しかし、「アプリを入り口にして来ていただくというのはボリュームを出すことはできるが、そこからコンバージョンにいたるまでの導線を整備しないと、購入に繋げることは難しい」という学びがあったことを明かした。
また1年間の流通額の成長率が132%と伸び続けている点に関しては、「ECのマーケット成長が110%強だと世の中では言われている中で、2割ほど強い数字で走っているという状況ではありますが、商売をより盛り上げていくという意味合いにおいて、132%という数字はまだまだだと思っています」と意欲を見せた。