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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

EC関連企業の財務状況をきまぐれにチェック

あえてローテクで、1出前114円の手数料を獲得する「出前館」のビジネスをチェック!

 LINE(3938)の関連会社、夢の街創造委員会(2482)が運営している「出前館」のビジネスを確認してみる。

あえてローテクを駆使した出前の取次代行「出前館」

 夢の街創造委員会が運営している「出前館」は、ピザや寿司、カレー、中華などの宅配ポータルサイトであり、仕組みそのものはごく単純である。出前の取次代行だ。スタートは2000年10月、すでに北海道から沖縄まで全都道府県の網羅を完了している。

 もちろん、出前の取次代行といっても、そこには仕掛けも工夫もある。

クリックすると拡大します
  1. 出前を注文したい消費者が、スマホやパソコンでサイトにアクセス
  2. サイトアクセス者は、住所を入力することで宅配可能なメニューや店舗を確認
  3. サイトで店舗・メニューを選択し、スマホやパソコンを通して注文
    トッピングなどのオプション選択も可能で、配達までの待ち時間も確認できる
  4. 「出前館」はオーダー受注後、店舗へオーダー内容をFAXで送信
  5. FAX送信後、ただちに自動確認電話がかかる仕組みになっており、店舗側は電話受信時に簡単なプッシュ操作で「受信完了」「要再送信」「お届け時間変更」の連絡ができる
  6. 決済はクレジットカードや現金、「Amazonペイメント」「LINE Pay」など

 基本はシステム上での運用だが、宅配サービス業者や飲食店舗側はFAXや電話での確認という、あえてローテクというのがポイントだろう。注文内容どおりに調理してほしい、配達商品に間違いがないように確認してほしいという配慮からだろうが、注文者には受付確認をメール送信するのとは対照的である。

 また、こうしたサイトはシステム上だけでは対応しきれないトラブルやクレームが付きものだが、年中無休9:00~26:00体制のカスタマーセンターで、オペレーターによる店舗サポート、ユーザーサポートというアナログでのフォローにも工夫の跡が感じられる。

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この記事の著者

ビジネスリサーチ・ジャパン(ビジネスリサーチ・ジャパン)

1995年設立。代表・鎌田正文。週刊誌や月刊誌、経済誌などを中心に、金融・流通・サービス・メーカーなどの各分野から経済全般まで、幅広く取材・執筆。著者に『図解! 業界地図 2023年版』(プレジデント社)、『図解 これから伸びる企業が面白いほどわかる本 2012年版』(新人物往来社)、『図解 人気外食店の利益の出し方』(講談社+α文庫)、『[図解]儲けの秘密がよくわかる本』(PHP研究所)、『[図解]気になるあの会社の給料がわかる本』(PHP研究所)『取締役の値段 6: 社会インフラ関連業界 [Kindle版] 』『数字でわかる! あの企業・店舗が儲けている仕組み』など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/4621 2017/05/30 08:00

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