-まずは、現在のお仕事と、「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」プロデューサーとして活動されるようになった経緯について教えてください。
詩歩:現在は「絶景」が私の仕事です。独立する以前は、大学を卒業してから2年間広告代理店で働いていました。その会社での課題として「死ぬまでに行きたい絶景」のFacebookページを開設したのが現在の仕事につながっています。
「SNSでウケる画像」×「自分がしたいこと」=「絶景」だった
-現在、SNSを中心に活動しているのには理由があるのですか?
詩歩:いえ、とくにありません。ただSNSがきっかけだったので、それをここまで続けてきたのです。元々はネット系の広告会社の研修課題で作ったページでした。元々は4月16日から6月末までのFacebookページの「いいね!」数を新卒30人で競い合う研修だったのです。しかも一番になったら焼き肉をご馳走してもらえるご褒美があったので、どうやったら一番になれるか考え、家に帰って作ったのが「絶景」のページでした。いかんせん期間が短いので、早く作ろうと思ったのです。
まず、綺麗な画像をたくさん使おうと考えました。Facebookはビジュアルの綺麗なものが広まりやすく、「いいね!」がつきやすいからです。そして一番大事だと思ったのは「自分が続けられるネタである」こと。
私は元々旅行が好きだったのですが、就職したら当然ながら旅行に行く機会は目に見えて少なくなってしまいます。それなら休みがとれたら行きたい場所を探してFacebookに投稿していけば、仕事が忙しくなっても楽しく続けられるだろうと考えたのです。
そのように「画像が綺麗」「旅行」と考えていって「ああ、絶景だ!」と思いつきました。だけど行ったことのある絶景を紹介しても私は楽しくないので、これから行きたい場所を紹介することにしたのです。こうして「私がこれまで行ったことがないけれど、これから死ぬまでに行きたい絶景」というコンセプトが定まりました。