SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

日本のオムニチャネルはどうなる?逸見さん、ロンドン視察レポート

なぜヨーロッパでは店舗受け取りが主流なのか。ロンドンオムニチャネル視察レポート


 キタムラの逸見さんによる、ロンドンオムニチャネル視察レポートをお届けします。第2回は、ヨーロッパのEC、オムニチャネル事情についてです。なぜヨーロッパで店舗受取(クリック&コレクト)が選ばれ、オムニチャネル化が進行しているのか、考察していきます。

編集部よりお詫びと訂正

記事公開当初、ロンドンのチェーン店として紹介していた写真が、ドイツをメインに展開するスーパー「REWE」のものになっていました。訂正してお詫びいたします。

ヨーロッパのオムニチャネルは、店舗受取(クリック&コレクト)が主流

 前回の米国視察の後、2016年1月にも再び米国に視察に行ったが、それぞれの企業でオムニチャネル化の取り組みに強弱はあったものの、ネットをどう活用すべきかという点では、各社ともしっかりと方針を持っているように感じた。

 一方で気になり始めたのがヨーロッパのEコマース、オムニチャネルである。1月の米国視察時に、ヨーロッパのオムニチャネル事業推進者たちと議論する機会があり、店舗受取(クリック&コレクト)が主流であることを知った。キタムラも、ネット注文の中での店舗受取の選択率は、7割を超える。

 なぜヨーロッパで店舗受取が選ばれ、オムニチャネル化が進行しているのだろうか。当然、日本と同様に、店舗と住居の距離が近いなどの傾向が考えられた。他にも、例えばキタムラのように商品の専門性などの影響があるのではないか。1万8,500店舗で24時間年中無休であるセブン-イレブンのように、利便性重視による店舗受取率の高さなのではないか、というのも考えられた。

 そうした中でコムエクスポジウム・ジャパン社の武富氏にお声がけいただき、ドイツ・イギリス視察ツアーにお誘いいただいただけではなく、その中のイギリス・ロンドンの小売オムニチャネルツアーのコーディネートをさせていただく機会に恵まれた。

 ダイヤモンドチェーンストア特集号『欧州小売業大全(2016.3.15号)』、デロイトトーマツ社の『世界の小売ランキング2016(抄訳版)』、そしてネット媒体や現地在住者ブログなどでヨーロッパとイギリス・ロンドンの小売・Eコマース事情を調べる中で、いくつかのことがわかってきた。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
ヨーロッパでも、Amazonと既存小売業との競争が激化

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
日本のオムニチャネルはどうなる?逸見さん、ロンドン視察レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

オムニチャネルコンサルタント 逸見光次郎(ヘンミコウジロウ)

1970年東京生まれ。1994年三省堂書店入社。1999年ソフトバンク入社。イー・ショッピング・ブックス社(現 セブンネットショッピング社)立ち上げに参画。2006年アマゾンジャパン入社。ブックスマーチャンダイザー。2007年イオン入社。ネットスーパー事業の立ち上げと、イオングループのネット戦略構築...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/3846 2016/12/02 10:51

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング