プライベートDMPとMAによるCVR向上事例
One to Oneマーケティングに必要な機能として、大きく分けると「データマイニングソフトウェア」「プライベートDMP」「マーケティングオートメーション(MA)」「ビジネスインテリジェンス」の4つがあるが、今回、「プライベートDMP」「マーケティングオートメーション」において、具体的な活用事例を紹介した。
アパレル通販A社のWebサイト事例
アパレル通販A社では、Webサイトにおいて主に以下3つの施策を実施した。
- 顧客ごとに最適なバナー/最適な商品をレコメンド
- ポップアップでのクーポンオファー
- この商品を買うと送料無料!オファー
顧客ごとに最適なバナー/最適な商品をレコメンド
プライベートDMPで機械学習を行い、顧客ごとに最適なキャンペーンバナーを表示したり、最適な商品をレコメンドするというもの。A社では、こうしたOne to Oneのレコメンドをこれまで行ってこなかったこともあり、コンバージョンレートが110%へ改善という成果につながった。さらに、セッションPV数も今までの1.5倍へ改善、顧客がサイトに長く滞在し、買い回りにつながっている。
ポップアップでのクーポンオファー
セグメントを切り、「このユーザーには購入するまで出し続ける」「このユーザーには一度表示すれば出なくなる」といった具合にクーポンオファーを行った。対象となったのは、前回のキャンペーンの88%程度の人数であったが、購入単価が124%改善するといった成果につながった。
この商品を買うと送料無料!オファー
「あといくら買うと商品無料」はよくあるオファーだが、A社では、金額に加え、そのユーザーが興味を持ちそうな商品をレコメンドする施策を加えた。その結果、購入点数が1.4倍へ改善、購入単価も1.06倍改善している。
さらに、Webサイトにとどまらず、広告も組み合わせた施策も実施。
「メールを開封したユーザーには広告を出さない、アプリプッシュを受け取ったユーザーには広告もメールも出さないといった組み合わせの施策を行い、F2、F3などの優良顧客の転換率が改善した例もあります」(林さん)
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