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ヒートマップでECサイトのCVRアップ

老舗アパレルが取り組んだ、メルマガ+ヒートマップ分析 ユーザー属性に応じた「接客」をするために


メルマガ+ヒートマップによるユーザー観察で見えた3つのこと

 ここからは、エディー・バウアー・ジャパンが顧客属性別にメール配信を行い、そのメールから誘導したWebページ上でのユーザー行動観察を「Ptengine」で行った結果、わかったことをいくつか紹介します。

1.これまでの購入金額によって、注目する商品が異なる

 下のヒートマップからは、メンズ向けのセールページで、男性が、あるシャツに注目していたことがわかるのですが、同じセールのページを「これまでに5万円以上購入したか」という属性を加えて見てみると、あることが見えてきます。

メンズ向けセールページのアテンションヒートマップ(注1)とクリックヒートマップ(注2)
訪問者属性は「男性」
(注1)アテンションヒートマップはユーザーがサイトで見ていたエリアをその場所での滞在時間から総和し、ヒートマップの濃淡で表します。よく見られている場所ほど赤くなります。
(注2)クリックヒートマップはユーザーがサイトをクリック(タップ)した場所がヒートマップで表され、クリック(タップ)回数が多かった場所はより赤くなり、少なかった場所はより青くなります。
メンズ向け セールページの アテンションヒートマップ
訪問者属性は「男性」で、左はこれまでの購入金額が5万円未満、右は5万円以上

 これまでの購入金額が5万円未満だった男性は、あるシャツに注目していたのですが、5万円以上の男性は、そのシャツにあまり注目していませんでした。購入金額が5万円未満の男性が、一番下までスクロールしないと見ることができないシャツに注目していたということは、「セール案内の際に、これまでの購入金額によって、オススメする商品の優先度を変えたほうが良い」という仮説が考えられます。

 このように、属性別のヒートマップ分析を行うことで、次のセールの際に、どのようなA/Bテストを行ってみるべきかという判断材料が得られるのです。

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2.年代によって、掲載内容の理解のスピードが異なる

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この記事の著者

株式会社Ptmindビジネスソリューション部長 兼 チーフコンサルタント  中田吉彦(ナカタ ヨシヒコ)

ビジネスソリューション部長 兼 チーフコンサルタント。東京商工会議所、日経BP社、広告代理店を経て、日経BPコンサルティングで約8年半の間、企業、中央官庁・独立行政法人・自治体、大学など、約80のサイト改善コンサルティングを担当。2014年、株式会社Ptmindビジネスソリューション部長 兼 チーフコンサル...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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