EC事業で得た知見をクライアントに還元する
━━まずはワイヤードビーンズの会社紹介と、三浦さんの役割についてお聞かせください。
三浦 ワイヤードビーンズという社名は「ワイヤード(繋ぐ)」と「ビーンズ(豆=可能性)」を組み合わせたもので、「可能性を繋いでいく」という理念を掲げています。事業は大きく分けて2つあり、1つはセールスフォースのパートナー企業としてEC構築やDX支援を行うデジタルビジネスの事業。もう1つは、私が担当している日本の職人によるものづくりブランドを展開するブランド運営事業です。
私はブランド運営の責任者として、「生涯を添い遂げるグラス」や「生涯を添い遂げるマグ」などの商品を扱うECの運営全般から商品開発、マーケティングまでを幅広く担当しています。
━━EC事業者としての顔と支援会社としての顔、2つの顔が存在しているのですね。
EC運営と支援の両方に取り組んでいるのには理由があります。それは、お客様からの要望に応えるためのソリューションを自社ECサイトで試し、良い結果が生まれたらデジタル事業でクライアントの皆様に還元するためです。弊社ではこの循環を大切にしています。
実店舗とECにある「5〜10倍」の差 AIエージェントが信頼を繋ぐ
━━今回、国内で初めてセールスフォースが提供する「Agentforce Commerce(コマース向けAIエージェント)」をパイロット導入されたとのことですが、その背景を教えてください。
三浦 コロナ禍を経てEC市場は拡大しましたが、同時に競合も激増しました。市場が伸びている時は「いかにサービスのベネフィットを訴求し、認知してもらうか」で勝負できましたが、今はそれだけでは差別化が難しい。そこで私たちが注目したのが、実店舗との「決定率(成約率)」の差です。
実際に催事などで対面販売をすると、ECに比べて決定率が5倍から10倍も高いことが分かりました。この差は何か。それは「販売員が介在することによる信頼度の差」だと確信したのです。
そのため、ECでも実店舗のように1対1で信頼関係を築ける販売員がいれば、ブランドの価値はもっと伝わるはず。その想いを反映した仕組みが「Agentforce Commerce」であれば構築できると思い、導入を決めました。
