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【リアル×オンラインのハイブリッド開催】ECzine Day 2025 October (2025.10.9)

ECzine Day 2025 October レポート(AD)

[事例あり]Amazon Ads運用、“時間・分析・予算・知識なし”の壁を乗り越える伴走者の見つけ方

 Amazonでの売上拡大に貢献する広告活用。しかし、売上拡大や取扱SKU数の増加による運用の複雑化、日々の業務に追われながら広告ソリューションの進化へ適応するのが難しいなどの悩みを抱えるEC担当者は、多く存在するのではないだろうか。2025年10月9日開催の「ECzine Day 2025 October」にて、こうした悩みに対する処方箋が示された。本稿では、アマゾンジャパン合同会社とAmazon Ads パートナーの株式会社ウブン、株式会社Shirofuneが登壇した様子をレポート。広告主が成長加速を実現できるリソースとナレッジ獲得の方法や、それらを手助けするソリューションについて紹介する。

運用型広告の技術高度化によるジレンマ 広告主が直面する「四つの壁」とは

 EC担当者のほとんどが、日々意識しながら過ごしているであろう「商品ページ閲覧数×購買転換率×単価=売上」の方程式。Amazon Adsは絶えず進化を続けながら、多くの広告主へリーチ、トラフィック増加、売上拡大、ロイヤルティ向上に貢献するフルファネルの広告戦略を支援してきたが、アマゾンジャパン合同会社の伊勢谷氏は「広告主様から寄せられる相談内容から、課題が大きく次の四つに集約されることがわかります」と語った。

  1. 時間
  2. 分析
  3. 予算
  4. 知識

「一つ目は、手動運用の負担と複数のキャンペーン管理の煩雑さといった時間に関する課題です。二つ目は、レポート分析をはじめとしたデータ活用に関するもの。そして三つ目は、いかに予算内で投資効果を高めるか。最後に、ご担当者様の知識・経験不足といったナレッジに関する課題も多く耳にします」(アマゾンジャパン・伊勢谷氏)

アマゾンジャパン合同会社 Amazon Ads, Head of Growth Sales JP 伊勢谷直美氏
アマゾンジャパン合同会社 Amazon Ads, Head of Growth Sales JP 伊勢谷直美氏

 こうした課題を効率良く解消するため、Amazon Adsでは広告主のニーズに応える広告代理店やテックパートナーを「Amazon Ads パートナー」として認定し、前述した四つの課題やAmazonのストア外も含めたビジネス成長の効率化を手助けしている。

「専門家の知見やテクノロジーの力を借りれば、本業への集中といった目の前の課題解決だけでなく、事業成長に応じた広告施策の展開など、広告主様が本来持つポテンシャルを最大限に引き出せるようになります。単なる業務代行ではなく、ビジネス成長を共に実現する“伴走者”として、有効にご活用いただければと思います」(アマゾンジャパン・伊勢谷氏)

Amazon Ads パートナーの活用メリット
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ポテンシャル商品の発掘で販促費効率改善も Amazon Ads パートナー事例

 ここからは、Amazon Ads パートナーによる広告主の成長支援について、株式会社ウブンと株式会社Shirofuneの2社が、市場の現況やそれぞれの強みや事例を説明した。

 Amazon特化型でブランドの成長支援を行うウブンは、ECコンサルタントが戦略の策定から実行まで一気通貫で支援する「コンサルティングサービス」と、Amazonレポートの自動化ツール「Ubun BASE」といったように、マーケティングとテクノロジーの双方からサービスを提供している。「2025 Amazon Ads パートナーアワード」では、アジア太平洋地域における「フルファネル広告賞」を受賞した。

「2018年に創業し、これまでに2,500社ほどの企業を支援してきました。ご支援企業の年間流通総額は7,000億円となっています。

 また、当社が特に強みとしているのはAMC(Amazon Marketing Cloud)※1を活用したマーケティング支援です。自社調査ではありますが、2025年5月時点でAMC開設数は世界2位となっています。Amazon特化型であるからこそ、しっかりと成果をお返しできるパートナーと思っていただければ幸いです」(ウブン・笠井氏)

※1 Amazonが提供するデータクリーンルームソリューション。広告主はAMCを利用して、自社のファーストパーティーシグナル、 Amazonのファーストパーティーシグナル、サードパーティーパブリッシャーなどから得たシグナルを安全に連携・分析することで、オーディエンスの行動をより深く理解し、広告効果を測定・最適化することが可能

株式会社ウブン 取締役 笠井慎也氏
株式会社ウブン 取締役 笠井慎也氏

 さらに笠井氏は、日々Amazonのマーケティング動向に目を向ける中で感じているAmazonのストアにおけるマーケティングの変遷について、次のようにシェアした。

Amazonマーケティングの変遷
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「従来のAmazonは、図に示した『フェーズ1:売り場のAmazon』の攻略が非常に重要でした。Amazon上の検索結果の上位をいかに取れるか、つまり実店舗でたとえるとメイン通路や定番の棚をしっかりと確保できるかで成果が大きく左右されていたのです。これを実現するため、私たちも広告活用をしたり、どの商品・キーワードで上位を狙うかといった戦略を日々議論したりして、成果向上を進めてきました。

 しかし、直近のAmazonは購買や閲覧といったAmazon上のファーストパーティーシグナル※2を活用し、未来の売上まで予測しながら広告の最適化を進める『データマーケのAmazon』攻略が主流となりつつあります。こういった日々の分析の複雑化かつ高度化が、直近のEC事業者の課題なのではないかと捉えています」(ウブン・笠井氏)

※2 オーディエンスの関心や親和性を予測するのに役立つ、Amazon内の検索・閲覧・購買・レビュー・動画配信サービスの視聴履歴などの様々な消費者イベントや行動を集約したもの

 シグナルを使ったPDCAサイクルをいかにスピーディーに回していくか。こうした問いに答えるためにウブンが提供しているのが、前述したUbun BASEだ。同ツールは、広告・販売実績やAmazonのシグナル、レビューなど販売商品にまつわるあらゆる情報を統合してダッシュボードに表示。直感的に成果が見えるようにしている。

「報告書の作成、サマリーの蓄積に加え、広告の自動入札やレビュー、レコメンドに関するオペレーションの自動化といった機能提供も行っています。PDCAを回す上で最も時間を要するデータ収集・可視化・インサイトの発見のフェーズをUbun BASEに任せ、人間が行うべき施策のプランニングや実行へのリソース集中を実現します」(ウブン・笠井氏)

Ubun BASEの活用で施策ドリブンに
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 この後、笠井氏からはウブンのコンサルティングサービスやUbun BASEを活用して成果を得た具体的な事例が紹介された。詳細は、同社サイト内の「Case Studies」からも確認可能となっている。

広告運用未経験でも190%の売上改善 ジョージオリバーの打ち手は?

 対するShirofuneは、広告運用を生業にしていた菊池氏が、マンパワーに頼らず成果改善に取り組める環境を作るため、2014年に設立。提供する広告運用ツール「Shirofune」は、Amazonをはじめとする主要広告媒体の運用にまつわるすべての工程を一貫して自動化できる点が特徴だ。

Shirofune(シロフネ)とは
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広告は『どう使うか』が重要で、それによって得られる成果、つまり売上も大きく変化します。Shirofuneは、経験の浅い方や広告運用に時間が割けない方でも、最大92%の工数を削減しながら広告が持つポテンシャルを最大限引き出せるツールです。今すぐにでも広告効果を改善したい、広告以外のこともいろいろやらなければならないので広告の細かな運用改善を誰かに任せたい、という方は今日からでも無料でトライアルいただけます」(Shirofune・菊池氏)

株式会社Shirofune 代表取締役 菊池満長氏
株式会社Shirofune 代表取締役 菊池満長氏

 Shirofuneの管理画面は、まだ広告運用の経験が浅い担当者でも見るべき数値やアクションが容易に判別できるよう、重要な数値の視認性を高め、取るべきアクションを「本日の改善チャンス」といった形で提案している。

「特にAmazonは、キーワードごとの入札金額を見て最も効率が良いところに投資を行い、全体の費用対効果を高める打ち手が重要です。Shirofuneは10年以上、合計2万時間以上をかけてアルゴリズムの改善に取り組んでおりますので、中には導入から2週間でROI(投資利益率)が2倍になった広告主様もいらっしゃいます」(Shirofune・菊池氏)

 類似する改善事例として、菊池氏は外科医監修のサプリメントやヘアケアブランドを展開する株式会社ジョージオリバーを紹介した。同社の担当者は広告運用未経験だったが、Shirofuneの活用により商品やカテゴリーごとの成果可視化と入札管理の自動化によるパフォーマンス改善を実現。月平均広告売上190%、ROAS(広告費用対効果)106%という成果を獲得した。

「この方は、Shirofuneを使いながら広告運用の知識も付けられていった点が特徴的だなと感じました。いきなりツールが改善を行ってくれるものの、自分自身も少しずつ知識をつけてさらに成果を改善していけるのが、Shirofuneの隠れた利点でもあります」(Shirofune・菊池氏)

ビジネス成長を加速させるAmazon Ads パートナー活用のススメ

 ウブン、Shirofuneによるプレゼンテーションを総括し、アマゾンジャパンの伊勢谷氏は「Amazon Adsの価値」と「Amazon Ads パートナーの活用メリット」について改めて強調した。

「Amazon Adsは企業の規模を問わず、認知からコンバージョンまでフルファネルでアプローチが可能なソリューションを用意しています。また、Amazon Ads パートナーの皆様は豊富な専門知識をお持ちですので、ぜひ上手に活用しながら最初にお伝えした『時間』『分析』『予算』『知識』といった四つの課題解決に取り組んでいただければと思います」(アマゾンジャパン・伊勢谷氏)

 さらに、伊勢谷氏は最後にAmazon Ads パートナーとともに改善を図ることで企業が創出できる新たな仕事や価値について次のように説明し、セッションを締めくくった。

「成果や業務の効率化が実現すれば、お客様との直接的なコミュニケーションや新商品のアイデア出し、戦略の議論や新たなスキルの習得に時間を使えます。すると、ビジネスそのものの成長にもつながるはずです。

 Amazon Adsは今後も、日本の多くの広告主様にご利用いただけるような環境作りや技術革新への貢献に取り組んでいきます。皆様のニーズに合ったパートナー探しに役立つ情報や成功事例の共有も行っていきますので、ぜひお役立てください」(アマゾンジャパン・伊勢谷氏)

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提供:アマゾンジャパン合同会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://eczine.jp/article/detail/17566 2025/12/02 11:00

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