ギックスは、企業におけるCDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)の導入・活用実態に関する調査を実施し、その調査結果をまとめたレポート「CDP活用の実態調査 2025」を公開した。会社経営者および管理職のビジネスパーソンを対象に、CDP導入の目的、運用における課題、そして今後の投資意向などについて、実態を明らかにした。

調査結果
主な導入目的は「売上」や「コスト最適化」が下位、「プロセスの変革」が上位に
CDP導入の主な目的は「顧客データ統合によるマーケティング精度の向上」が67.5%、「データ分析活用促進」が51.2%、「データを活用した意思決定の促進」が47.6%となった。

導入時の期待値に対する実感値は平均66.5点、91%が「50点以上」、二極化の傾向も
また、CDP導入時の期待値を100点とした場合、現時点の実感値は平均66.5点で、全体の91%が「50点以上」と効果を評価していた。分布としては「50~74点」が50%、「75~100点」が41%であった一方、「25~49点」や「0~24点」と回答する層も存在し、効果の二極化が見られた。

CDP運用における技術的な課題は、データとクラウドが大多数
CDP運用上の技術的な課題としては、「自社内システムや複数ソースのデータ連携・統合の難しさ」がもっとも多く、次いで「ID統合や名寄せ処理の難しさ(データ品質・安全性の問題)」と「クラウド移行・マルチクラウド連携の課題」が挙がった。

92%が今後1年以内のCDP関連投資を継続・拡大すると回答
今後1年以内のCDP関連投資について、回答者の92%が「大幅に増加予定」「やや増加予定」「横ばい」と回答。この結果から、大半の企業が投資を継続、あるいはさらに拡大していく計画であることが明らかになった。

今後注力したいCDP活用領域の優先順位1位は「リアルタイム施策の強化」
今後注力したいCDP活用領域としては、「リアルタイム施策の強化」が最優先とされ、次いで「AIの活用(生成AI)」「人材育成によるデータ活用組織の確立」が挙げられた。

調査概要
- 調査期間:2025年6月下旬
- 調査対象:従業員規模300名以上でCDP導入または過去に導入していた企業の会社経営(経営者・役員)・会社勤務(管理職)
- 調査人数:500名
- 調査方法:インターネット調査