プロンプトのスキルを身に着けるには
ブランド運営、マーケティングにおいて無視できない存在となった「AI」。その活用は、単なる業務効率化から、よりクリエイティブな領域へと広がっている。では今、そして未来のEC運営担当者やマーケターには、どのような“AIスキル”が求められるのか。『AI駆動マーケティング 業務効率化を超える生成AI実践術』(インプレス/馬渕邦美、柴山大 著)は、具体的な市場動向とともに、身に着けるべきプロンプトの技術などを紹介している。

中には、「生成AIが独創的で新鮮なアイデアを提案してくれる」と考える人もいるかもしれない。しかし、実現するにはそれを導く“指示出し”が必要となる。つまり、人間がイメージを言語化できなければ、AIは期待どおり機能しないということだ。これは、AIが当たり前ではなかった時代から、必要とされてきたスキルではないだろうか。
このように本書では、実際の活用事例やプロンプト作成のポイントを学びながら、“変わらず重要な視点”や、“人間が行うべき領域”の境目が見えてくるはずだ。
AI時代には「掛け算」でキャリアを切り拓く
ChatGPT、Gemini、Adobe Fireflyをはじめ、用途に合わせたAIの種類や海外企業の事例が豊富な本書。一方で注目したいのが、有識者へのインタビューだろう。たとえば、コメ兵、ユナイテッドアローズなどを経て300Bridgeを立ち上げた藤原義昭氏。本書内のインタビューで、「マーケティングだけができるマーケターはもういらない(P.273)」と語っている。
ある程度大きな粒度のものよりは、データアナリティクスやEC、MD(マーチャンダイジング)を掛け合わせ、自分のキャリアとして何を武器としていくかが重要です。マーケティングを中心に置いたときに、何を掛け合わせていくか、それができない人はもう必要なくなると見ています。(P273)
AIで自身の業務をアップデートしながら、これからのブランド運営、マーケティングの在り方を考える。本書がそのきっかけになるのはないだろうか。