おしゃれなコンテンツ・マーケティングをはじめよう
昨年からややバズワードのように語られている「コンテンツ・マーケティング」という言葉、付随して「オウンドメディア」やら様々なキーワードが飛び交っています。ですが、そもそもの手法としては新しいものではなく、随分と前から当たり前に存在していたと個人的には思っています。
Googleの検索結果に大きく左右されてしまう検索エンジンマーケティングに比べて、純粋に自社ECの「ファン化」にも大きく影響する「コンテンツ」は、大企業よりもセンスをダイレクトにお客様に伝えることのできる、唯一の差別化のポイントと言っても良いかもしれません。
ECサイトの爆発的な増加に伴い、独自ドメインのEC、楽天などのモールのショップでも新規出店ではなかなか商品が売れないということをよく聞きます。それは当然のことで、既にどのような商材にも先行者がおり、そのお客様を新規に取ることは困難です。
今回は小さなショップでも簡単に始めることができる「コンテンツ・マーケティング」の始めかたについて書きたいと思います。
ECサイトの「コンテンツ・マーケティング」とは
そもそもコンテンツマーケティングとは、以下のように定義されています。
コンテンツマーケティングとは、見込客や既存顧客にとって役立つコンテンツを提供して広めていくことで、最終的に自社の利益につながる行動を起こさせるというマーケティング手法(引用:「コンテンツマーケティングに関する5つの回答 | インフォバーン」)
ここでいうコンテンツは、ブログの記事や各SNSの投稿などを指しています。これまでECサイトの役割はショッピングだけ、SNSを活用しても商品の紹介がメインでした。
そこにコンテンツマーケティングを取り入れることで、潜在顧客に対して有用な「コンテンツ」(写真、記事など)を提供して「ファン化」し、最終的に商品購入に至ってもらうという仕組みに変わります。
実際に事例を見ながら説明していきましょう。
雑誌風、雰囲気重視の写真で差別化「niko and … magazine」
アパレルブランド「niko and …(ニコアンド)」の読みものコンテンツです。ダイレクトに商品を販売するのではなく、ちょっと雑誌風のタイトルや、アイテムの使いかたなどが丁寧に書かれています。写真も商品写真というよりは、イメージ、雰囲気重視の写真をセレクトしているのも差別化になっていて工夫されています。
スタッフの顔が見える「STRATO Blog」
大阪のセレクトショップ「STRATO」のブログです。STRATOさんはファッションと全然関係ない記事もアップしていて、スタッフの「顔」が見えるところがコンテンツとして好印象を与えていると思います。
もちろんスタッフコーディネートのセンスも抜群ですが、プラスアルファとして日々の日常が垣間見られるのが面白いです。Instagramなどでもユーザーとのコミュニケーションが生まれていて、新しい接客の形の参考になりそうです。