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ECzine Academy(イーシージン・アカデミー)とは、自社ECのプロフェッショナルの育成を支援する講座の総称です。ECzine編集部が企画し、基本となる「2日でわかるEC構築・運営基礎講座」ほか、その時々のトレンドをいち早く学んでいただけるようテーマ別講座をご用意しています。

12月13日-14日にアーカイブ配信決定!

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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ECzine Day 2023 Summer

2023年6月14日(水)10:00~16:10(予定)

「季刊ECzine」とは、年に4回、EC業界の重要ポイントだけをまとめてお届けする紙の雑誌です。ECの最新トレンドを取り上げた「特集記事」のほか、重要なトピックスに関する知識を上書き保存する「定点観測」、EC業界のニュースや記事を振り返るコーナーなど、自社のECビジネスを俯瞰していただく際のヒントになる内容が満載です。 ※諸般の事情により、2023年春号(vol.24)をもって休刊となります。

季刊ECzine

2023年春号(vol.24)
特集「Find out! Create new connection~テクノロジーで拡張する顧客体験と売り場の可能性~」

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大変だからやれたら強い 1,700万いいね!「トーキョーオタクモード」が挑む越境メディアコマース


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 海外向けに日本のアニメなどのエンタメ情報を発信し、Facebookページでは1,700万いいね!を誇る「Tokyo Otaku Mode(トーキョーオタクモード。以下、TOM)」。2013年から本格的に越境ECサイト「Tokyo Otaku Mode Premium Shop」を開始している。手応えや運営状況などを、同社の秋山卓哉さんにうかがった。

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メディア&越境 トーキョーオタクモードにECの現状を聞く

――2014年9月に、クールジャパン機構から最大で15億円という資金調達を発表されましたが、eコマース運営への投資が大きいですか?

 「そうですね。資金調達は昨年9月に発表した以外にも、2012年、2013年にも行っています。コマースは売上が上がるほど、持たなければならない在庫の数も増えていくので、コマース事業の規模拡大に合わせて資金が必要になり、このたび、クールジャパン機構から資金調達しました。1年前と比較すると、社員も倍くらいに増えています。どこかの職種に偏っているわけではないのですが、コマースは実際に人の手がかかる仕事が多いですし、『TOM』は海外向けのサービスですので、翻訳や英語ができるカスタマーサポートも必要です」

Tokyo Otaku Mode Co-Founder,Corporate Officer 秋山卓哉さん
Tokyo Otaku Mode Co-Founder,Corporate Officer 秋山卓哉さん

――ECに参入されるまでの経緯を教えてください。

 「2011年にFacebook内にページを立ち上げたのが、『TOM』の最初のプロダクトです。アニメやマンガ、ゲーム、それに派生するサブカル情報を、Facebookを通じて、英語で海外に発信するという形で始まりました。

 2012年4月、ファン数が300~400万になったタイミングで法人化しました。それまでは一個人がやっているようなサービスだったのですが、アメリカのベンチャーキャピタルから、『投資をする』という話があったのがきっかけです。同時に、Facebookページだけでなく、自分たちのウェブサイトを持つことにしました。

Tokyo Otaku Mode Facebookページ
Tokyo Otaku Mode Facebookページ

 基本的には、Facebookページで情報を発信して人を集めて、ウェブサイトに送るという形でトラフィックを集めています。海外ユーザーに向けた広告を掲載したい企業さんに、広告メニューを提供することでしばらく続いていたんですが、広告以外にビジネスの柱を持ちたいと考えるようになりました。

Tokyo Otaku Mode 独自サイト
Tokyo Otaku Mode 独自サイト

 何をやろうかと考えた時に、ユーザーからの声がありました。メディアとして、『日本でこんな商品が出ました』『こんな新しいアニメ放送されます』といった情報を発信すると、『それはどこで手に入るのか?』というお問い合わせがあったんですね。僕らも探してみるんですが、あっても日本語でしか書いていないとか、海外には発送していないとか。

 欲しがっている人はたくさんいるのに、買える場所がない。それなら僕らで解決することができるんじゃないかということで、コマースのサイトを立ち上げてみました。よく言われていたのが、正規品は価格が高いうえに、海外から発送する送料がかかってくるので、『欲しい』とは言っても、実際には買わないんじゃないかと。僕らも実際に、どれだけ売れるのかわからなかったので、最初は、気づいた人だけが買えるくらいの、クローズドな感じでやっていました。それから半年くらい続けて、これは売れるんじゃないかという見極めをし、かつ、コマースに最低限必要なカートやクレジットカード決済の機能などが整った2013年夏に、本格的にスタートしたという経緯です。

 コマースを始めた頃は、『TOM』のFacebookページやウェブサイトで知って買うという人が多かったのですが、最近は、検索や出稿している広告からも増えています」

――メディアとコマースも、1つのサイト内にありますね。

 「サイト自体を1つのメディアとしてとらえていて、ウィンドウショッピングのような感じで、そこで買う人も買わない人もいる。Facebookページから新商品が出たことを知って『TOM』に見に来ていただいたり、最新のイベント情報を見に来て、そのままそこでグッズを買っていただいたり。そういったことが、シームレスにつながるようにできたらいいなと思っています」

次のページ
海外のユーザーの反応を見ながら、求められる情報を発信した

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この記事の著者

ワダ スミエ(ワダ スミエ)

2013年11月11日〜2023年3月31日までECzine編集部在籍。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/1651 2022/06/29 14:16

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