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広告効果が上がらない それってLPのせいかも?
「広告出稿したものの売上につながらない」「費用対効果が合わない」「Instagramアカウントの運用工数と売上が見合わない」━━EC運営やECマーケティングに携わっていると、こうした悩みに直面することもあるでしょう。
つい「広告が悪い」「ユーザーの質が悪い」と外部要因を考えがちですが、実は内部にも足を引っ張る要素が潜んでいるかもしれません。そこで今回は、「ランディングページ(LP)作成の落とし穴と注意点」というテーマを設け、気をつけるべきことをお伝えします。
あなたのサイトのLP、“穴の空いたバケツ”になっていませんか?
LPとは、広告・SNSなど外部のチャネルから訪問したユーザーが商品に関する情報を受け取り、購入・申込などのアクションを起こすきっかけとなる重要なページです。集客したユーザーをキャッチする網のような存在だといえます。
しかし、LPで適切な設計がなされていなければ、せっかくの流入も成果につながりません。ファンコミュニケーションズでは、提供するサービス「A8.net」を通じて様々なクライアントのLPを目にしていますが、「ここを修正すればもっと集客につながるはずなのに」「こうすればユーザーに刺さるはず」と感じることも少なくありません。
EC売上やコンバージョンをアップさせる上で、LPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)の取り組みは欠かせません。なぜなら、LPの完成度はユーザーのコンバージョンに大きく影響するからです。
たとえば、自社商品の認知拡大のためにインフルエンサーやブロガーに紹介してもらい、LPにユーザーを誘導できたとしましょう。しかし、LPの設計が不十分な場合、せっかくユーザーが訪れても購入に至らず、離脱してしまいます。

また、アフィリエイトのような成果報酬型の広告施策では、LP遷移後のコンバージョン率(CVR)がメディアの売上を大きく左右します。実際に「A8.net」と取引のあるメディアから「このLPのCVRを教えてください」と質問が来ることも珍しくありません。送客しても顧客が購入に至らない不十分なLPは、メディアが掲載を避けるため露出獲得が進まず、当然売上も伸び悩みます。LP修正を後回しにするのは、非常にもったいないことです。
魂を込めても“ざっと読み” LPOで忘れてはいけないユーザー目線とは
では、実際どのようにしてLP作成やLPOを進めていけば良いのでしょうか。まず、LP制作をする際のご自身を振り返ってみてください。良かれと思ってコンテンツの内容を満載にしてしまっていないでしょうか。
一方で、ご自身が消費者としてLPを見る際の行動を思い返してみてください。LPの文言を隅々まで読むことはありますか? 興味関心がある商品であれば目を通すかもしれませんが、時間をかけてじっくりと見ることは少ないはずです。
つまり、企業が発する情報を受け取る側のユーザーは、基本的に“ざっと読み”をしています。そのため、クリエイティブを制作する際には瞬間的なわかりやすさやユーザーを悩ませない設計が重要です。それがコンバージョンを左右します。
この後は、LP改善を進める上でありがちな失敗例と、改善策をご紹介します。