SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

Shopify×サブスクで広がる物販ビジネスの可能性

自由度ある定期便がビジネス成長を助ける スムージーブランド「F&P」が売り方を変えて得た発見とは

 日本に古くから根づく「定期購入」のビジネス。D2CやECビジネスが発展するにともない、ただものを手に入れるだけでなくサービスまで含めた「サブスクリプション(サブスク)」を提供する動きが加速しています。フロアスタンダードの高松さんが、Shopifyでサブスクビジネスに挑戦する企業・ブランドからブランド・商品づくりやShopify×サブスク運用に対する想いを聞き出す当連載。第5回は、実店舗を展開しながらおうちで楽しめるスムージーキットを販売するF&Pジャパン株式会社でECビジネスチームに所属する田中譲一朗氏へインタビューを行いました。

実店舗の食材ロス解決策がオンラインストア開設のヒントに

高松(フロアスタンダード) まずは、「F&P」というブランドについて教えてください。

田中(F&Pジャパン) 「F&P」は、スムージーを通して健康的な新しい食文化をつくっていくことを目指しているスムージーブランドです。東京・青山にある直営店と、全国にある約30店舗の加盟店、オンラインストアの3つのチャネルで日本全国に展開しています。

画像を説明するテキストなくても可
(写真左)F&Pジャパン株式会社 ECビジネスチーム 田中譲一朗氏
(写真右)株式会社フロアスタンダード 代表取締役 高松悠氏

高松 「F&P」は多くの実店舗を構えているなかで、なぜオンラインストアを始めようと思われたのでしょうか。

田中 「F&P」は実店舗からスタートしましたが、当初食材のロスの課題が多く、1食分のスムージーの材料をパックとしてつくり冷凍することにしました。この運用を始める際に「その形態であれば全国各地のお客様に提供できるのでは?」と考え、オンラインストアを始めました。今では、実店舗で築き上げたスムージーの知識やノウハウが詰まった商品を全国のお客様に提供できています。

きっかけはアメリカ西海岸でのスムージー体験から

高松 そもそも、「F&P」のビジネスやスムージーの販売を始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

田中 代表取締役の西野(照明氏)が、90年代にアメリカの西海岸に行った際に「毎朝栄養価が高く、自分の好きな食材を自宅でスムージーにする」という現地に根付く文化を体験し、「日本でもこうしたお手軽でヘルシーな食生活を根付かせたい」と考えたところから、2013年にスムージーの実店舗が始まりました。

高松 日本でも既にスムージーは知名度を高めつつあり、粉末を水や牛乳で割って飲むような商品などが既に販売されていますよね。「F&P」の商品はそれらとどう違うのでしょうか。

田中 前出した粉末タイプやコンビニで販売されているRTD(Ready-to-Drink:すぐに飲める)商品と区別して、当社ではNon-RTD(飲む直前に仕上げ、つくりたてを楽しむもの)を「本格スムージー」と定義し、こだわりをもった商品を販売しています。直営店、加盟店、オンラインストアとすべてのチャネルで「つくりたてのスムージー」にこだわっているのが他社との違いです。

 RTDのスムージーは製造工程で本来必要ない添加物や、スムージー特有の「もったり感」を出すために増粘剤などといった食品添加物を用いていますが、「F&P」のスムージーは余計な添加物を入れず、自然のままの食材を使っています。そのため、体に良い栄養素をそのままチャージできるのが特徴です。また、つくりたてでなければ出せないリッチで濃厚なおいしさを感じていただける点も、その他のスムージーとの違いだと思っています。

「F&P」のスムージー

高松 オンラインショップの運営には様々な業務がありますが、現在、田中氏はどのような業務に携わっているのか教えてください。

田中 オンラインショップの更新作業など、日々発生するこまごまとした作業はもちろんですが、マーケティング施策の立案や実行・改善、集客、システム運営、お客様のアフターフォローなどCRMも含めたオンラインショップ運営の全工程に責任者として携わっています。

 たとえば、広告のクリエイティブを含めた訴求軸や方向性の決定や、お客様が商品を買いやすくなるようなセット販売などのキャンペーン施策検討と実行も私の仕事です。様々な角度から検討を重ね、行動に起こしています。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
Shopify活用は「やりたいこと」から逆算して情報収集・整理を

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
Shopify×サブスクで広がる物販ビジネスの可能性連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

株式会社フロアスタンダード 代表取締役 高松悠(タカマツユウ)

 ふとしたきっかけで購入したアフィリエイトの情報商材を基に、四畳一間の部屋から個人でアフィリエイトを開始。その後、健康食品・美容ジャンルの商品ジャンルで実績を継続的に出し続け、2016年11月に株式会社フロアスタンダードを設立。長年ダイレクトレスポンスマーケティングで実績を残し続けてきた独自戦略でブランド作...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/13427 2023/09/28 07:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング