県外PRの1ツールとして、2001年にネットショップ立ち上げ
――運営の仕組みを教えて下さい。
「『わいわい市場』運営協議会の事務局を県の食品流通課に置いています。ただし、我々が直接県産品を販売するのではなく、商売は出店者の皆さんにお任せして、PRに徹するモール型のサイトになっています。
立ち上げは2001年。そもそも単純に販売サイトだけでなく、県として県外に向けてPRしたい事業をまとめ、バーチャルの中で発信していこうというところから始まりました。その中の1つとして、販売サイトを作ろうと。公的機関と民間がお金を出し合って、官民連携の第三セクター『バーチャル和歌山』を立ち上げて起業。そこが運営する形で、『わいわい市場』が始まりました」
――参考にしたネットショップなどありますか?
「当時は、今ほど民間でもそこまで大きなネットショップはなかったようです。先に申し上げたとおり、積極的に売り込むというよりも、あくまで情報発信ツールの一環として始めたというのもあります。
今は、出店者の方に管理サイトにアクセスいただいて、ご自身でそれぞれのページを作っていただきます。商品の画像やテキストを登録し、アップするといった、なるべくシンプルな形にしています。お客さまとのやりとりのメールもある程度までのフォームがあります。もちろん、その分各店舗ページの表示形式も固定されてしまうというのもあるのですが。
サイト運営や出店者さんからの問い合わせ等については、和歌山市内の民間企業に委託しています。画像の作りかたや管理サイトの使いかたなど、わからないことがあれば随時問い合わせられる窓口があります」
――私(筆者)がたどりついたような、SEO対策も指導を?
「出店者さんに向けて、毎年、研修会を実施していますので、過去にそういった指導もあったかと思います。ただし、『わいわい市場』はモールなので、全体で対策することは難しいんです。『和歌山 特産品』で検索すると『わいわい市場』トップページがヒットすると思いますが、そんなワードで検索してくださる方は、あまり多くいらっしゃいませんからね。また、和歌山は本当にさまざまな物が穫れるので、すべての商品で対策するのは難しいというのもあります」