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2024年8月27日(火)10:00~19:15

季刊ECzine vol.24定点観測

AIで下がる動画の敷居 工数を減らし手軽に活用を

 EC事業者がおさえておきたい13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。エッジの久保田さんに、動画について聞きました。※本記事は、2023年3月25日刊行の『季刊ECzine vol.24』に掲載したものです。

文字が動くだけでも変わる スマホ閲覧に最適化せよ

 アメリカのIT企業でのレイオフの報道が相次いでいる。動画コンテンツの投稿先となるSNSプラットフォーム運営企業も例外ではない。SNSを中心とした動画コミュニケーションに投資してきた企業ほど、動画施策の成果、ひいては全体の販促効果への懸念を覚えるわけだが、この時勢を久保田さんはどう見ているのだろうか。

「さまざまな報道はありますが、メディアプランニングにおいてFacebook、Instagram、TikTok、YouTube、Twitter、LINEはよく出稿先にあがりますし、広告効果も得られています。あくまで2、3年先の予想にとどまりますが、一時的にいずれかのプラットフォームでの広告効果が下がったとしても、ほかのメディアでカバーできる程度の影響にとどまるのではないでしょうか。そのうちにほかのメディアが登場するなどして、新たな出稿先ができるのではないかと考えています」

 このような状況下で注目するべきメディアとして、Amazonをあげた。Amazonに掲載できる動画広告枠はいくつかあるが、注目すべきは動画広告そのものより独自のターゲティング技術だと言う。

「ターゲティングをうまく活用することで良いレスポンスが得られています。直近では物価高騰の影響もあってか セールを訴求するクリエイティブが響く傾向にあるようです。まだまだ動画広告のクリエイティブを見かけることは少ないのですが、たとえば静止画の素材をベースに強調したいテキストをアニメーションで動かす程度の動画でも、アイキャッチになって効果が変わってきます」

 TikTokやYouTubeなど動画メディアに限らず、さまざまなプラットフォームで動画広告、動画コンテンツが配信されている。静止画中心で始まったSNSプラットフォームも動画に積極的な姿勢を見せているように、インターネットにおいて動画はもはやメインストリームのコンテンツだ。現状は静止画の広告のほうが多いとはいえ、いずれ動画であるというだけでは成果が出にくくなる懸念もあるが、効果的なクリエイティブとは。

「ショート動画の隆盛からもわかるように、スマートフォンでタイパ良く閲覧できる動画が成果につながりやすいと言えます。必ずしも時間をかけて作り込んだものが良いとは言えなくなっています」

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