2022年の年末商戦はさらに価格重視の傾向 中小企業の対策とは
おせちやクリスマスなど年末年始休暇に向けた商品を販売する年末商戦は、EC事業者にとっては稼ぎ時のひとつだ。日本よりも一足先に、欧米ではブラックフライデー、サンクスギビング、サイバーマンデーなど11月下旬のホリデーシーズンが始まる。さらにここ数年は、ハロウィンや中国のシングルデーもあり、10月下旬から年の終わりまで長期間続くセールにもなっている。
ホリデーシーズンの消費者はものを買う態勢に入っている一方、セールが開催されお得な買い物ができる期間であることも知っている。イベントに便乗することは、売上を立てるためには重要なことだ。とはいえ、EC担当者が不慣れであったり、相談相手がいなかったりすると、とくに自社ECサイトにおいてはどのような対策をとって良いかわからないだろう。
そんな中小規模のEC事業者に向け、オンライン決済サービスをグローバルで展開するペイパル(PayPal)は、ebook「ホリデー商戦に備える 万全の準備とセキュリティ対策でホリデーシーズンを成功させる方法」をリリースした。詳しい内容について、ペイパル 鈴木康弘さんに聞いた。
話を聞いた人:PayPal Pte. Ltd. 東京支店 鈴木康弘さん
2008年新卒としてグーグルジャパンに入社し、大手広告主へのデジタル化推進や中小企業向け営業組織の立ち上げを経験。その後ツイッタージャパン、フリー株式会社を経て、2016年ウーバージャパンに営業マネジャーとして入社し、フードデリバリーサービスの営業組織の立ち上げ、加盟店開拓を担う。関西学院大学大学院で経営学修士を取得。2022年3月より現職。
買う気の消費者にきちんと訴求し、リピートにつなげるには
本ebookではデータを元に、ホリデーシーズンの概況を解説している。
「2021年のホリデーシーズンの世界におけるオンライン売上高は、5%増の1兆1,400億米ドルでした。ホリデーシーズンを含む10月~12月期の売上が年間小売売上の30%以上を占める業種もあり、稼ぎどきです。一方で世界の今年のインフレ率は6.7%にまで上昇すると予測され、これは過去40年間でもっとも高い水準です。ホリデーシーズンは、世界の消費者の約半数、つまり25億人もの人々が、ブランドロイヤルティより低価格を優先させる意向を示しています」
ホリデーシーズンにあわせた商品企画や提案を行い、また、お得な価格で販売していることをきちんと訴求することが重要になるわけだ。そこで本ebookでは、ホリデー商戦に向けて備えておきたい3つのことを次のように提案する。
- オンラインマーケティングで売上を伸ばす
- ショッピング体験を最適化する
- セキュリティを強化する
「ひとつめの『オンラインマーケティングで売上を伸ばす』については、ホリデーシーズンならではの記事、ランディングページ、メールなどを作成することです。期間限定価格や無料ラッピングなどの特典で注目を集めます。
ふたつめの『ショッピング体験を最適化する』は、良い買い物体験をしていただくことで今年の購入だけでなく、来年以降のホリデーシーズンをはじめとするリピーターになっていただくことを目指します。誠意ある対応はもちろんのこと、ペイパルをはじめとするスピーディーで快適な決済手段を提供するのもひとつの手です。
3つめの『セキュリティを強化する』ですが、2021年のホリデーショッピングシーズンに不正取引の疑いのある行為が25%増加したとの調査結果があります。ペイパルは24時間365日決済取引をモニタリングしており、AIなどを活用して毎月10億件以上の取引を安全に処理しています。また、個人のお客様・事業者様双方に買い手保護制度と売り手保護制度を設けており、万一何か起きてしまった場合でも一定の条件を満たせばペイパルが保証しますので、安心してご利用いただけます」
ひとつめ、3つめの『オンラインマーケティングで売上を伸ばす』『セキュリティを強化する』の具体的なノウハウについては、ebookをダウンロードして詳細を確認していただきたい。