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ミスミグループ本社の独自戦略 ものづくり現場の業務効率化に貢献し続ける

 株式会社ミスミグループ本社は、機械加工製品の販売などを事業の柱としており、製造業の現場において、ものづくりに欠かせないサポートを行っている企業です。今回は、ミスミグループ本社の特徴や事業内容、強みなどを紹介します。

 株式会社ミスミグループ本社は、機械加工製品の販売などを行う企業です。製造業における生産ラインや開発部門で必要なFA事業、金型用の精密機械部品事業などを行っています。ECにも力を入れており、ものづくりのあり方自体を変えた企業として知られています。本記事では、ミスミグループ本社の基本的な企業情報や事業内容、競合他社との違いや最新動向などを解説します。

ミスミグループ本社の企業情報・事業内容の概要

Automobile factory production workshop

 株式会社ミスミグループ本社はFA事業、金型部品事業、VONA事業をおもな柱として、事業を展開しています。基本的な企業情報や事業内容について解説します。

ミスミグループ本社の企業情報

 株式会社ミスミグループ本社の基本的な企業情報をまとめると、次のとおりです。

社名 株式会社ミスミグループ本社
本社所在地 東京都文京区後楽園2丁目5番1号 飯田橋ファーストビル
設立年月日 1963年2月23日
代表者名 代表取締役社長 大野龍隆
株式公開 東証プライム市場上場
資本金 136億6,400万円
おもなグループ会社 株式会社ミスミ
株式会社駿河生産プラットフォーム
駿河精機株式会社

 株式会社ミスミグループ本社は50年以上にわたって、製造業の現場を支える多くの製品を取り扱ってきました。同社のECサイト「MiSUMi-VONA」では、2,000万点以上、3,000以上のメーカーの製品を取り扱っており、さまざまな業種に対応しているのが特徴です。

ミスミグループ本社の事業内容

 株式会社ミスミグループ本社の事業内容は、自動機の標準部品(シャフト・光学計測器など)をおもに扱うFA(ファクトリーオートメーション)事業、自動車や電子・電気機器などの金型部品をおもに扱う金型部品事業、ミスミブランド以外の製品も含めた生産設備関連部品、製造副資材などを販売するVONA事業によって構成されています。

  売上高ベースを事業別に見ると、2022年3月期でFA事業は約32.6%、金型部品事業は約20.5%、VONA事業は約46.9%という構成となっています。

ミスミグループ本社の沿革

warehouse

 株式会社ミスミグループ本社創業から現在までの流れをまとめると、次のとおりです。

年代 沿革
1963年2月 電子機器・ベアリングの販売を目的とした三住商事株式会社を設立
1965年7月 プレス金型用部品の販売開始
1977年1月 プレス金型用標準部品カタログ創刊
1988年9月 自動機用標準部品カタログ創刊
1989年5月 株式会社ミスミに社名変更
1991年4月 FA用エレクトロニクス部品カタログ創刊
1993年7月 切削工具カタログ創刊
1994年7月 FA用加工部品カタログ創刊
1995年6月 FAコンピューター部品カタログ創刊
1998年9月 東証一部上場
2005年4月 全事業を継承する子会社「株式会社ミスミ」として営業を継続
駿河精機株式会社(現 株式会社駿河生産プラットフォーム)と株式交換により経営統合し、「株式会社ミスミグループ本社」へ社名変更
2010年11月 他社ブランド商品を販売する新事業「ミスミVONA(ヴォーナ)」を開始
2015年3月 VONA事業カタログ8冊を発刊
2022年4月 東京証券取引所の市場区分変更に伴い、プライム市場に変更

 ミスミグループ本社は、電子機器やベアリングなどの販売からスタートして、50年以上にわたって機械加工製品の提供を行っています。効率的に生産財を調達できる仕組みを整えており、独自のビジネスモデルで成功を収めている企業だといえるでしょう。

 また、アメリカや中国、台湾など海外にも現地法人や物流・生産拠点を多く構えています。

ミスミグループ本社の強みや特徴

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株式会社ミスミグループ本社は競合他社と比較しても、ECやビジネスモデルなどに大きな強みを持っています。どのような特徴があるのかを解説します。

国内の電子受注率は90%以上

 「MiSUMi-VONA」は、ミスミの商品とほかのメーカーの商品を多数取り扱うECサイトです。商品購入のほか、CADデータの無料ダウンロードや部品表の作成など、設計者の日比の業務を支援するサービスを展開しています。

 株式会社ミスミグループ本社のECサイトは、国内における電子受発注率が90%を超えており、大きな存在感を示しているといえるでしょう。また、2,000万点以上の品揃えを誇っている点も特徴です。

 さらに、17時までの注文で最短当日出荷可能としているほか、いざというときに短時間で出荷可能な「緊急出荷サービス」も提供しており、ユーザーの利便性向上にも努めています。商品名や商品分類、型番や設計事例など、さまざまな方法で検索でき、Web上で見積もりをとることも可能です。

 ほかにも、スマートフォンアプリも用意されている点や、海外での取引にも対応している点も独自の強みといえるでしょう。また、ものづくりの現場を少しでも支えられるよう、ユーザーの声に耳を傾け、ECサイトの利用環境を常に進化させ続けている点も、顧客満足度につながっているといえそうです。

デジタルでのものづくりを強化

画像を説明するテキストなくても可
ミスミの事業 | ミスミとは | 株式会社ミスミグループ本社」掲載図を編集部で作成しました

 株式会社ミスミグループ本社では、特注部品などのデジタル部品調達サービス「meviy(メビー)」を提供しています。ものづくりにおける部品調達のDXともいえるサービスであり、同社が提供する「RAPiD Design」を通じて3Dの部品設計データを専用サイトにアップすると、わずか1分で見積価格と納期が表示されます。

  またRAPiD Designを利用すれば、図面を立体化させた3D模型も同じ画面に表示され、その場で微調整が行えるため、時間や手間の省略が可能です。設計事例集や部品の組み合わせに関するテンプレートなども閲覧できるので、スムーズに作業を進められます。

  注文ボタンを押せば、多機能工作機械の動作プログラムが自動生成され、ミスミや協力企業の工場にある工作機械がただちに稼働します。受注と同時に加工をスタートすることにより、最短で当日出荷が可能です。

  従来の特注部品の受発注は、カタログ販売が可能な規格品とは異なり、紙の図面を渡して見積書を受け取り、発注から納品まで3週間程度かかることが一般的でした。しかし、meviyの提供によって、特注部品であっても早ければ当日出荷が可能となり、ものづくりの環境を大きく変えたといえます。

  トヨタ自動車やリコー、Panasonicなどがすでにサービスを利用していることから、meviyはミスミグループ本社のさらなる成長の柱となっていくことでしょう。

ミスミQCTモデルの強み

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  株式会社ミスミグループ本社では、「ミスミQCTモデル」という独自の戦略コンセプトを確立しています。QCTとは、「Q=高品質」「C=低コスト」「T=確実短納期」を意味しており、製造業の顧客に対して生産財の調達フローを効率化するサービスを提供している点が特徴です。

  同社では、精密機械部品や工具、パーツクリーナーなど生産現場で使う製造副資材や消耗品など、2,000万点を超えるアイテムを取りそろえています。また、ミスミブランドのFA装置用部品や金型用部品はミクロン単位の寸法指定が可能で、サイズ違いまで含めると800垓(1兆の800億倍)種類に対応している点も強みです。

  さらに、紙のカタログやECサイトで多様なメーカー製品を手軽に検索することができるほか、ECサイトでは、寸法や表面処理などのスペックを指定して絞り込むこともできます。これらのサービスを通じて、ユーザーの検索時間や手間の軽減や利便性向上につなげているといえるでしょう。

ミスミグループ本社の最近の動き

部品のイメージ

 株式会社ミスミグループ本社は、そものづくりの現場を支えるさまざまな取り組みを行っています。ここでは、最近の動向について3つほど紹介します。

3D CADデータ上の製造情報を自動反映する新機能を搭載

 2021年8月26日、株式会社ミスミグループ本社はトヨタ自動車株式会社との共同開発によって、3D CADデータでの製造情報をmeviyに自動反映させる新機能を搭載したと発表しました。3D CADシステム上で設定した部品の穴の種類や精度などをmeviyに自動反映するものであり、製造業のDX推進を加速させることが期待されています。

  トヨタ自動車が持つノウハウをmeviyに移植することによって実現したもので、作業効率を従来よりも30%ほど改善する効果が確認されています。今後も2社は共同開発を継続し、業務改善の効率化だけでなく、紙図面の廃止も含めた製造業における環境課題の解決にも貢献していきたいとしています。

オンライン機械部品調達サービスでシェア55.5% 首位を獲得

 2022年2月25日、株式会社ミスミグループ本社が提供するmeviyが2021年のオンライン機械部品調達サービス国内市場において、シェア首位を獲得しました。株式会社テクノ・システム・リサーチが発表した「オンライン機械部品調達サービスの市場規模調査」によれば、利用ユーザー数トップシェアとなる55.5%を獲得したと発表されています。

  2位が14.9%であることを踏まえれば、大部分のシェアを占めていることが分かります。サービスの利便性向上に努めており、さらに利用しやすい環境を整備する取り組みを進めています。

年間約6,000トンのCO2排出量を削減

 2022年6月6日、国内の生産拠点7カ所において、「CO2フリー電気」を導入したことを発表しました。これによって、国内生産拠点におけるCO2排出量は、年間約6,000トンの削減となる見込みです。

  フリー電気とは、発電時にCO2を排出しない再生可能エネルギー電源に由来するCO2フリー価値付きの電気を指します。気候変動に伴う各種リスクや事業への影響などを精査し、2030年度には2020年度対比42%のCO2を削減する目標を設定しています。

目を通しておきたいミスミグループ本社のトピックス

まとめ

 株式会社ミスミグループ本社は、製造業の現場で必要となる部品や資材の販売を行っている企業です。3,000以上のメーカーの製品を取り扱っており、ECサイトを通じて調達できる製品は2,000万点を超えています。

  ミスミQCTモデルと呼ばれる独自の戦略を軸にして高い収益力を維持しているほか、サービスの利便性の向上や環境に配慮した取り組みを進めるなど、今後も成長が期待される企業だといえるでしょう。

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EC研究所(イーシーケンキュウジョ)

ECについての情報を調べ、まとめてお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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