通年売上高30%増予想の強気!スシローの経営数値をチェック
回転寿司チェーン「スシロー」を運営するFOOD&LIFE COMPANIESは22年2月10日、「21年10月-12月期」の3か月決算を発表した。売上高は前年同期比20%増。22年9月期の通年決算は、およそ30%増の3,100億円という予想を発表した。
多くの外食企業が新型コロナウイルスの感染拡大の直撃を受け、厳しい経営環境にある。そんな状況下での増収予想だ。コロナ禍における勝ち組外食企業の代表格である日本マクドナルドホールディングス(HD)にしても、22年12月期売上高予想は3,330億円と、21年12月期実績3,176億円からは4.8%増である。FOOD&LIFE COMPANIESの強気の予想が際立つ。
FOOD&LIFE COMPANIESの経営数値を確認しておこう。
FOOD&LIFE COMPANIES(スシロー)の経営数値
売上高は図表でも明らかなように右肩上がり。本業による儲けである営業利益は「145億円→120億円→229億円」での推移だ。21年9月期は1億6,000万人の集客だったというから、利用客は同社に対してそれぞれ143円超の利益貢献していたことになる。
売上高と店舗数で計算した1店舗1日平均売上高は、「96万円→89万円→66万円」である。
低下傾向を示しているが、吉野家HDから持帰り寿司業態の「京樽」を買収したことで店舗数が急増したが要因だ。スシロー各店はコンスタントに100万円前後の売上をマークしていると見ていいだろう。
ライバルのくら寿司は「76万円→71万円→71万円」での推移だ。