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季刊ECzine vol.06 定点観測

API公開やAR対応も 広がるアプリの世界


 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。ヤプリの金子さんに、アプリについて聞きました。※本記事は、2018年9月25日刊行の『季刊ECzine vol.06』に掲載したものです。

アプリへの要望が増加 デベロッパーサイト公開

 ブラウザでアプリを手軽に制作できるサービスを提供するヤプリでは、6月に外部サービスとの連携を強化し、より高度なアプリの開発を目指すために開発者向けの情報を集約した「Yappli デベロッパーサイト」をオープンした。第一弾として、ポイント連携 APIとプッシュAPIを公開している。

 ポイント連携 APIでは、自社システムとYappliをAPIで連携することで、自社システムにて管理している顧客の情報とアプリ端末を紐付けることが可能に。例として、「ポイント照会」「ログイン」「新規会員登録」などの連携ができるようになる。

 プッシュAPIでは、自社システムで持つユーザーのステータスに応じたプッシュ通知を配信することが可能になる。例として、「再入荷のお知らせ」「配送状況のお知らせ」などが通知できるようになる。

 今後は、ECの商品情報や在庫数などと連携できるAPIを増やしていく予定だ。たとえば、ネイティブアプリでECが完結できるようになるほか、パーソナライズされたコンテンツの提供が可能になるとのこと。また、開発中のYappli SDKを自社ECなどへ埋め込むことにより、アプリ経由の売上やコンバージョンなど効果を可視化できるようになる。API連携の専任チーム、およびテクニカルサポートの設置も開始している。

「これまでヤプリでは、仕様をまったく公開していなかったので、なにかご要望をいただくと、弊社で新機能を開発して実装するというやりかたをとってきました。しかし、皆さんのアプリで実現したいことのご要望が多く、弊社だけでは開発が追いつかなくなってきました。APIを開放することで、外部のパートナーの方でも開発できるような環境を整えたというわけです」

 開発者向けのAPI公開なので、前述のベンダーや社内に開発者を要する大規模事業者向けのサービスにはなるが、アプリのカスタマイズが進み、また違った可能性が見えてきそうだ。

10月にAR対応 EC/店舗の使いみちとは

 金子さんがアプリ関連で注目しているテクノロジーとして、「AR(拡張現実)」がある。

「Appleの開発者向けイベント『WWDC 2018』にて発表されたiOS12は、ARプラットフォーム『ARKit』のアップデート『ARKit2.0』が搭載される予定です。デモ動画を見ましたが、認識力がすごいですよね。FacebookはVRヘッドセットの『Oculus Go』を出したりしていますが、僕らはやはり、スマートフォンというデバイスを活用するのが大前提なので、AR技術を用いて、スマホをかざすとプラスアルファの情報を見ることができるという方向に向かっていくと思います」

 4月には、アパレル企業のZARAが「Zara AR」アプリを用いることで、画面にモデルが出現するというキャンペーンを実施している。ほかにも、アプリ「Yahoo! MAP」は、実際の風景にルートや看板を表示する「ARモード」を3月から搭載。不動産情報サイトを運営するLIFULLが提供する「LIFULL HOME’S」アプリには、5月から建物にAR対応のスマートフォンのカメラをかざすことで、映っているマンションやアパートの空室や売り物件を探せる新機能が追加されている。IKEAのアプリ「IKEA Place」は、ARによって実寸の家具を配置してみることができるが、インテリア関連の実店舗では、以前からこの技術を用いているところも少なくない。

「アクセサリーを販売しているお店では、耳にかざすとイヤリングつけてみた様子が見えるといったようなARでの試着という使いみちもありますよね。ヤプリのARで何を提供していくか、まだ決まっていないのですが10月に向けて開発していこうと思っています」

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