クラウド型モバイルPOSレジの「POS+(ポスタス)」を提供するポスタスは、8月度の飲食店売上動向についてPOSデータを基に集計し、結果をとりまとめた。
全国 売上・客数月次推移 2019年比/2020年比
8月は全国的に感染者数が急増し、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置のエリアが拡大された。 その影響で、売上・客数ともに前月から約20ポイント減少している。 売上に注目すると、コロナ前の2019年比で41.4%となり、3回目の緊急事態宣言下であった5月と同程度の水準となった。
集計概要
- 集計内容:全国 売上・客数月次推移 2019年比/2020年比
- 集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
- 集計期間:2019年1月1日~2019年12月31日、2020年1月1日~2020年12月31日、2021年1月1日~2021年8月31日
- 集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計
全国 売上週次推移 2019年比/2020年比
7月末に感染者数が急増したことで、8月2日に首都圏と大阪府に緊急事態宣言が発令され、売上が一気に10ポイント減少した。 その後も段階的に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置のエリアが拡大され、お盆の週は一時的に盛り返したものの、8月末にはコロナ前の40%を切る推移となった。
エリア別で見ると、8月全般的に平均を下回っているのは感染者数の多い関東地方、九州・沖縄地方、近畿地方である。 また、東北地方はエリア全体では比較的感染者数が少ないのだが、平均を下回る推移となっている。 8月に宮城県と福島県で感染者数が急増し、それぞれに緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が適用されたことで、近隣の県までも自粛気運が高まったせいではないかと考えられる。
集計概要
- 集計内容:全国 売上週次推移 2019年比/2020年比
- 集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
- 集計期間: 2019年4月15日~2019年9月1日、2020年4月13日~2020年8月23日、2021年4月19日~2021年8月29日
- 集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計
業態別 売上月次推移 2019年比/2020年比
7月・8月を、コロナ前の2019年との比較で見ると、全体で18.5ポイント減少している。 業態別に見ると、食事系・軽食は-12ポイント程度に留まったが、居酒屋は-22ポイント落ち込んだ。 全国各地での緊急事態宣言、まん延防止等重点措置により、営業時間の短縮やアルコールが提供禁止となり、またしても居酒屋は苦戦を強いられるかたちとなった。
ジャンル別に見ると、上位のハンバーガー、カレー、ラーメンは落ち込んではいるものの平均は大きく上回っており、引き続き根強い人気がある。 前月から変動が大きかったのは、前述の居酒屋とバー、焼肉、寿司、海鮮料理、韓国料理。 特に、焼肉はこれまでも自粛機運が高まると落ち込みやすい傾向にあり、家族での食事が外食から内食にシフトしていることが原因と考えられる。
集計概要
- 集計内容:業態別 売上月次推移 2019年比/2020年比
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集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店の中で、以下の4業種・25ジャンルに分類される店舗
・「食事系」:カレー、そば・うどん、ラーメン、食堂・定食、レストラン
・「軽食」:カフェ・喫茶、ハンバーガー
・「専門料理」:焼肉、韓国料理、寿司、お好み焼き、鉄板料理、ステーキ・ハンバーグ、フランス料理、中華料理、バー、海鮮料理、アジア・エスニック、イタリア料理、日本料理、しゃぶしゃぶ、その他西洋料理、沖縄料理
・「居酒屋」:和風居酒屋、洋風居酒屋 - 集計期間:2019年1月1日~2019年12月31日、2020年1月1日~2020年12月31日、2021年1月1日~2021年8月31日
- 集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計