女性雑誌「ハルメク」を発行する株式会社ハルメク 生きかた上手研究所は、シニア世代女性を対象に「デジタルとネットの活用についてのアンケート」を郵送の紙アンケートにて実施した。
シニア女性のスマホ保有率10年、0%から90%超へ シニアのスマホ歴は長い人と短い人がおよそ半々
2021年調査回答者527名うち98.5%が、PC、スマホ、タブレット、ケータイ(ガラケー)のうち、少なくともひとつを保有していた。4種のデバイス保有率の推移を見ると、2021年はスマホ保有率が92.2%となり、2011年の0%から大幅伸長。一方、ケータイ(ガラケー)保有率が10%を切った。また、わずかではあるが、パソコンの保有率が2年連続で増加傾向にあった。
相対的にはまだ少ないが、スマートウォッチ、スマートスピーカーの保有率も上昇している。
ネットショッピング利用率は2年連続増加
ネットショッピング利用率は、2021年ではシニア女性の約半数がネットショッピングの利用経験があると回答。昨年から今年にかけて急伸した。
2021年では、パソコン保有者218名の51.4%がパソコンで買い物をしたことがあると回答。スマホ保有者486名も、39.3%がスマホでの買い物経験がある。スマホでの買い物率は年々増加傾向にあるが、現段階ではまだ、パソコンでの買い物率の方が高い結果となった。
「写真撮影」「電話」「LINE」の3大機能に加え「スマホ決済」「ネットショッピング」「動画視聴」が伸長
利用率が8割を超えた機能やアプリは「写真撮影」92.8%、「電話」89.9%、「LINEメッセージのやり取り」88.5%、「メール」85.8%、「調べ物(ウェブ検索)」81.1%。
また、直近3年で利用伸長率が10ポイント以上だったものは「スマホ決済(+20.9pt)」「ネットショッピング(+16.8pt)」「動画を見る(+16.5pt)」「音楽を聴く(+13.4pt)」「割引クーポンの入手(+11.1pt)」となった。
リアルよりオンラインで行いたいことは「支払い・決済・振り込み」
今後、ネット・オンラインで行いたいものと、リアルな場・方法で行いたいものについてそれぞれ質問した。その結果、全体的に「ネット・オンラインよりリアル」の傾向がみられた。
リアルな場・方法で行いたい割合が高いのは、「旅行」87.6%がトップ。そのほか、「病院の診察」79.5%、「ライブ・コンサートなどのイベント」78.1%、「フィットネス・運動などのレッスン」73.6%と続く。
一方、ネット・オンラインで行いたい人の割合が高いのは、「支払い・決済・振込み」24.6%、「フリーマーケット」17.6%、「聴講型の講座」15.8%という結果に。
オンライン・オフラインとも同じに行いたい割合が高いのは、「食品以外の買い物(衣料品・日用品)」41.3%、「支払い・決済・振込み」37.6%、「友人とのコミュニケーション」35.3%、「食品の買い物」30.5%となった。