アドビは「Adobe Blog」にて、Magento CommerceとAdobe Commerce Cloudを「Adobe Commerce」として統合することを発表した。
アドビによるMagento Commerceの買収から3年が経過しようとしている。この間、製品ロードマップを加速させ、あらゆる業界のユーザーにサービスを提供できるようになったという点で、大きな進歩を遂げてききた。営業、マーケティング、製品の各チームをAdobe Experience Cloud事業部に編入し、パートナーや開発者のエクスペリエンスも改善した。さらなる統合に向けた次のステップは、2つのブランドをひとつのコマースブランドに統合することだと言う。
そこで今回、ライセンス版のMagento CommerceとAdobe Commerce Cloudを、「Adobe Commerce」というひとつのブランドに正式に統一。なお、オープンソース版Magento Open Sourceのブランディングとサポートに変更はない。アドビは、グローバルなMagentoコミュニティが集まり、学び、共有し、協力してコマースの課題解決取り組むことを目的としたMagento Associationとその基本方針を、引き続きサポートする。
Magentoによって強化されたAdobe Commerceの市場フォーカスと製品開発の優先順位は、ユーザーのコマース活動を全面的に支援することと一致しているとのこと。アドビは、業界最高の顧客体験とマーケティング機能を深く統合させ、高度なマルチチャネルコマースを提供することで、あらゆる業界のユーザーに、差別化された、収益可能なタッチポイントを提供するというビジョンを引き続き実現していく。
柔軟性、拡張性、セキュリティ、およびインテリジェンスへの投資は、新興の成長企業から既存のブランド企業、新規市場やD2Cビジネスモデルへと参入するB2B企業、さらには複数ブランドを傘下に置いて複数地域に展開するような複雑な実装を可能にする統合ソリューションを求める企業まで、あらゆるマーチャントに貢献する考え。