アリババグループの越境ECプラットフォーム「天猫国際(Tモール・グローバル)」は、同社初のバーチャル国際見本市「2021天猫国際ニューセラーサミット」を開催。中国のビジネスチャンスを狙う海外ブランドを支援するための進化版ソリューションを発表した。
海外ブランド向けの出店申請ポータルサイト
リニューアルした同ポータルサイトを通じて天猫国際への登録手続きを行うことで、最短30日で天猫国際のオンライン店舗を開設できる。
オンライン店舗の公式運営サービス
リニューアルした公式店舗運営サービスを活用することで、オンライン店舗運営の経験がゼロの企業や担当者であっても、自社のオンライン店舗を天猫国際でスムーズに立ち上げることができる。
コンサルティング、運営・コンテンツマーケティングのサポートおよび、付加価値サービス
天猫国際とそのグローバル・パートナー・ネットワークを通じて、顧客ニーズに合わせたサポートサービスを提供。
2021天猫国際ニューセラーサミットは、が主催する初のバーチャル国際見本市。2021年1月19日から21日までの期間、世界7つのタイムゾーンにおいて、地域・カテゴリー別のセッションが実施された。中国向け越境ECの展望や市場インサイトに加え、それぞれの地域と業界の成功事例を紹介。新規参入を検討している日本企業の担当者は、天猫国際のビジネス開発の担当者とオンライン会場で直接対話が可能となっていた。
同社は今後、海外マーチャントに多様なコンテンツマーケティングのリソースと選択肢を提供することで、中国消費者への価値提供を支援する。これらのリソースには、インフルエンサー(KOL)を起用した宣伝コンテンツ、ショートビデオ(短尺動画)、ライブ配信のベンダーとの協業機会が含まれており、中国消費者を対象とした効果的なエンゲージメント、およびより大きなブランド価値の提供を実現できる。そのほかに提供する付加価値サービスには、ファーストマイル(物流用語「ラストワンマイル」の対義語)の保管・配送、総合保険、サプライチェーンファイナンスなどが含まれるという。
中国市場へのテスト販売を実施したい中小企業向けのソリューション
同社は現在、海外マーチャントが中国消費者にアプローチするためのそれぞれに適したビジネスモデルを見出すことを目的とした一連のソリューションを提供。中国市場へのテストマーケティング・販売を検討する場合は天猫海外倉庫(Tmall Overseas Warehousessolution)や、天猫海外フルフィルメント(TOF)を利用することから始めることが可能。同モデルを利用することで、ブランドは在庫の柔軟性を維持し、物流および保管コストを削減できる。