クオリカは、Tangerineと協業し、TSIホールディングスへ、ビーコンを活用した新たな店舗サービスを提供したことを発表。第1弾として2020年8月にLaline店舗28店へ導入、続けて9月にROSEBUD店舗27店でサービスをリリースした。
従来、同社は、TSIホールディングスへブランドの会員顧客(ECサイト利用者と実店舗の顧客)、およびポイント情報を一元管理しオムニチャネルを実現する「CRM統合プラットフォームサービス」を提供していた。
今回導入した「nearME RE(Retail Engagement)」は、ビーコンやIoTセンサーを活用し、流通小売企業の実店舗でのデジタルトランスフォーメーションを加速させるオフラインデータプラットフォーム。実店舗に来店検知のためのTangerine社製ビーコンセンサを設置し、会員顧客のスマートフォンアプリと連動して、来店情報と滞在時間を正確に把握できるようになった。
さらに、CRM統合プラットフォームサービスで管理している顧客情報に基づき、実店舗への来店者へスタンプなどの店舗サービスをタイムリーに提供することが可能となった。会員顧客は、貯めた来店スタンプがポイントとなり、実店舗とECサイトの双方で利用可能。また、小売店側は、会員顧客の未購買を含めた来店履歴や店内における行動履歴がわかるため、来店データを新たなOMO施策に活用することができる。
今後さらに、CRM統合プラットフォームが持つ顧客情報と同サービスの連携を進め、実店舗とECサイトでの行動・購買履歴を元にしたパーソナルリコメンデーションの実施など、より購買行動へ結び付けられる施策を実現し、優良会員の拡大を支援。アパレル業界において、リアルとネットを融合したデータ活用によるユニファイドコマース戦略に発展させていく予定だという。