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フューチャーショップ、7月〜9月の流通額が昨対比141%に 緊急事態宣言解除後もEC利用習慣化の兆し

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2020/11/20 08:00

 株式会社フューチャーショップは、運営するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」において、2020年7月〜9月の流通額は382億円(昨対比140.57%)となったことを発表した。

 調査期間中、流通額の昨対比が高かったのは、次の5業界。「キッズ・ベビー・マタニティ」「水・ソフトドリンク」「食品」などの生活必需品や日用品が並ぶほか、外出機会の増大にもともない、「車用品・バイク用品」「バッグ・小物・ブランド雑貨」が上位にあがった。

 また同社は、次の4項目について、期間中の生活者のEC利用状況を調査。調査対象は、2019年・2020年7月〜9月の期間中、各月の注文件数が100件以上の店舗のなかから500店舗を無作為に抽出した。

  • 注文件数の変化
  • 購入単価の変化
  • 新規顧客利用状況
  • 決済手段の変化

注文件数の変化

 対象店舗の注文件数はすべてのデバイスにおいて増加。対象期間はデバイス全体の注文件数が昨対比166.15%だった。

 月別に見ると、2020年9月にわずかな落ち込みが見られたが、これは昨年同月の2019年10月1日に実施された消費税の税率変更前のかけ込み需要の影響と考えられる。具体的には軽減税率が適用されないアイテムで、高価格帯のもの、もしくは保存が効き、常備できるものの売上が昨年9月は高かった結果、この数字に反映されたと推測される。

購入単価の変化

 購入単価の変化については、PC経由がスマートフォン経由よりも2割程度高いという結果は前期の調査と変化がなかった。

 9月の数字が購入単価としては期間中高いものの、前年同月比としてはわずかに低い数字を示したことから、前年の消費税増税前の駆け込み需要はまとめ買いが発生していたことがうかがえる。

新規顧客利用状況

 緊急事態宣言後の期間中、新たに会員登録した顧客の利用を新規利用とみなし、各店舗の平均増加率を月ごとに調査した。なお、会員機能を利用していない店舗は、調査対象から除外している(n=494で調査)。

 結果は期間中平均が205.35%と、昨年同期間と比較し新規利用が急増している結果となった。

 実店舗も再開しつつあるなかでも新規顧客数が2倍になったことから、生活者のEC利用が継続、そして定着化してきたと判断する一因になると考えられる。

 前期の調査ではコロナ禍でのEC利用が急拡大、また、今回の調査でも継続して新規利用が増加していることから、EC利用が習慣化されつつある一面がうかがえる。

 今後は、SNSやオウンドメディアなどと自社ECを組み合わせ、顧客接点としてつながりを創り、ファン化を促進するなど、交流の場としての役割が強くなると推測される。

決済手段の変化

 2020年7月〜9月の決済手段も前期同様の方法で調査を実施。利用された決済方法を「クレジットカード」「ID・QR決済(Amazon Pay、楽天ペイ<オンライン決済>、Apple Pay、PayPay)」「現金・その他決済(店頭払いや後払い、銀行振込やコンビニ払いなど)」の3つにわけた。

 傾向では、「現金・その他決済」の利用が減り、「クレジットカード」「ID・QR決済」のキャッシュレスに移行する結果に。同調査では「現金・その他」比率が2割程度まで落ち込んだ。

 各決済方法の成長率では、前期の調査では「現金・その他」がマイナスになるなど、コロナ禍で対面接触をできるだけ避けようという意識の現れを示す数字が出ていたが、同調査ではプラスに転じた。銀行やコンビニへの外出など、外出の機会は前期と比べ増加していると考えられる。



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