メール配信システム「MailPublisher(メールパブリッシャー)」を開発・提供するエンバーポイントは、2020年11月1日付で、CEOに神谷勇樹(かみや ゆうき)氏が就任したことを発表した。
同氏は、これまでさまざまな大手事業会社でマーケティング部門の責任者を歴任し、ビッグデータ分析チームの立ち上げやモバイルアプリの開発などデジタルマーケティングの推進を行い、業績拡大や利益改善に貢献してきた。特にすかいらーくでは、「ガストアプリの仕掛人」として開発から運用まで携わり、大きな成果を上げたという。
また、2016年に同氏が創業したリノシスでは、購買データや嗜好データ、位置情報データなどのさまざまなデータを統合するモバイルCRMアプリや人工知能技術を用いた接客のモデル化など、先進的な顧客体験(CX)ソリューションを提供してきた。同社は、今回の新CEOの就任に加えてリノシスの株式取得についても合意。今後必要な承認を経てリノシスを完全子会社化する予定。
今後は新体制のもと、従来の強みであるメールに加え、LINEなどほかのメッセージングチャネルまで製品のサポート範囲を広げ、一方でリノシスの強みであるデータマネジメントやAIの技術を取り込み、顧客接点におけるラストワンマイルの最適化をテーマに支援を行っていくとのこと。
神谷 勇樹氏の経歴
東京大学工学部卒、東京大学大学院工学系研究科修了。ボストン・コンサルティング・グループ、グリー、すかいらーく、PKSHA Technologyを経てリノシスを起業。グリーではKPIモニタリングの仕組みの構築やビッグデータ分析チームの立上げなどにより同社の業績拡大に貢献。すかいらーくではデータ分析チームを立上げ、マーケティングのROI改善や事業機会の特定/強化を中心に担当。モバイルアプリの責任者としてオンラインマーケティング領域の強化も推進。