ジーニーは、ビジネスサーチテクノロジの株式を取得する株式譲渡契約を締結し、完全子会社化することを発表した。これにより、同社グループは、サイト内検索サービスおよびその周辺領域おいて事業を展開することになるという。
ジーニーは、創業当初よりアドテクノロジー領域においてプロダクトの自社開発・提供をしてきた。近年はマーケティングテクノロジーカンパニーとして事業領域を展開している。
今回子会社化するビジネスサーチテクノロジは、高速・高精度検索技術を基にした検索エンジンサービス を展開しており、主に企業のウェブサイトやECサイト向けにSaaS型サービスを提供している。
ビジネスサーチテクノロジは、⾼速・⾼精度検索を実現するサイト内検索ASP/SaaS 「probo(プロボ)」、JavaScriptタグの設置とCSSなどによるデザイン調整だけでより手軽にサイト内検索導入できる「ポップリンク」などを提供し、サイト訪問時のユーザー体験の向上、企業のマーケティング活動・サイト運営サポートを行っている。
ジーニーは、「アド・プラットフォーム事業」「マーケティングソリューション事業」「海外事業」の3つの事業を展開している。
同社グループは、ビジネスサーチテクノロジの検索エンジンサービスを迎え入れることで、次の点で同社グループの成長が促進されると見込んでいる。
SaaSプロダクトの強化
- チャット接客ツール「Chamo」(チャモ)にサイト内検索機能を組み込むことによる、ウェブサイトの離脱率・反応率の改善、レコメンドによるコンバージョン率の向上、問い合わせ対応の効率化
- SFA/CRM「ちきゅう」やマーケティングオートメーション「MAJIN」にサイト内検索行動のデータを蓄積することによる、ユーザー最適化・パーソナライズ機能強化
その他プロダクトの強化
- 「GenieeSSP」の既存顧客への検索エンジンサービス提供、検索エンジンサービスを起点とした新規顧客の獲得
- コロナ禍においてもオンラインビジネスやECサイト向けサービスを中心に事業を拡大している、「GenieeDSP」とのクロスセルの促進