パルコは、経済産業省および国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が設置した、ユーザー、システムインテグレーターらが一堂に会するロボット実装モデル構築推進タスクフォース(TF)に参画すると発表。
同社は「独自の先行的ICT活用」を中期経営計画の事業戦略の柱のひとつとして掲げ、店舗でのデジタル環境を整備することで新たな消費体験の提供を推進。その取り組みの一環として、全国のPARCOにてロボットを活用したさまざまな実証実験を継続している。
今回、タスクフォースに参画することで、人手不足への対応などが喫緊の課題となっているショッピングセンターの施設管理、小売・飲食などの分野の参加企業各社と共同でロボット実装モデル創出に貢献するとともに、創出モデルをショッピングセンター業界や小売・飲食の専門店の課題解決に寄与することを目指す。さらに、今後人手不足に苦慮する企業が幅広くロボットを導入するための基礎を構築するとしている。
今後のロボット活用の予定
自走式ロボット「temi」の導入
同社は、来店客の案内を目的としたパーソナルアシスタントロボット「temi」の試験導入を渋谷PARCOで予定している。hapi-robo stが国内発売する同ロボットには、スマートスピーカーと同様の対話型・音声操作に対応したAIアシスタント機能が実装されており、自らがあたかもそこにいるように自宅や職場を自由に移動したり、そこにいる人との会話を行うこともできる。
同ロボットは、まず2019年11月22日より渋谷PARCOの1階に出店するパルコとCAMPFIREが共同運営する実証実験を目的にしたAIショールーミングストア「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」で取り扱われる。さらに、来店客からのtemiに対する問い合わせに離れた場所で操作しているインフォメーションスタッフがtemiを通じて答えるサービスの実証実験も、12月より実施予定となっている。