ファッションに特化した人工知能を企業向けにSaaS提供するスタートアップ企業のニューロープが、大和企業投資、ディノス・セシール、中京テレビ、Reality Acceleratorを引受先とする第三者割当増資による1億円の調達を完了したことを発表。ディノス・セシールとは協業し、需要予測やトレンド分析などの領域で仮説検証を進め、業界の課題解決に取り組むとしている。
ニューロープは、2014年に「#CBK(カブキ)」をリリース、2017年にAIをリリースした後は、AIによるファッション画像検索、スタイリング提案、トレンド分析、需要予測などのサービスを法人向けに提供している。人とAIが有機的に手を結ぶことにより、売れる商品はしっかりと売りながら、売れにくい商品についても適正量を作って必要とする人に届けて売り切ることで、ブランドが次のクリエイションを育むための原資を生み出せるものと考え、現在サービス開発に取り組んでいる。今回調達した1億円は先行投資に利用し、ディノス・セシールと協業を行うことで仮説の検証を行う。
同社は、「これからも業界発展の一助となるべく、多岐にわたって奥行きのあるファッションのドメイン知識を深めながら、サービスと技術の研鑽に励んでまいります」とコメント。今回の出資に参加する株主各社はファッションに関連するさまざまなスタートアップに投資をしている企業であることも踏まえ、株主各社やその投資先と連携をしながら、より広範にわたる課題解決に寄与するサービスを生み出していくことを目指すとしている。