ミズノでは、昨今のモバイルやソーシャルメディア(SNS)の台頭により、顧客とのタッチポイントが急速に多様化している中、企業にとって顧客がどこからでも快適に商品情報を入手し、簡単に商品を購入できるようにすることは、購買の利便性向上を図る上で必要不可欠と考えていた。
また、グローバルビジネスを強化していく上で、統一したブランドイメージでの発信を考えていたが、すでに一部の地域・国で運用したeコマースサイトは、各国独自でサイトが運用されていたため、グローバル共通で一貫したブランディングとeコマース領域の取り組みを推進しにくい状況が形成されていた。
そこでミズノは、eコマースシステムを一元管理しつつ、各国の商習慣に合わせたオペレーションが可能であること、ビジネス変化に応じてシステム拡張を柔軟かつ容易に行えること、管理画面やフロント画面が多言語に対応していること、多国通貨による決済に対応していることを評価し、Commerce Cloudの採用を決定。
また同社は、ウェブやソーシャル、モバイル、そして店舗といった顧客との多様なタッチポイントを整備することで、顧客に購買チャネルの選択肢を幅広く提供し、顧客と直接つながっていくことを推進する。
さらに、ミズノでは、Commerce Cloudに搭載されるAI(人工知能)機能Salesforce Einsteinを利用することで、多品目におよぶ商品ラインアップの中から顧客1人ひとりに合う商品を効果的かつ最適なタイミングでおすすめ(リコメンド)したり、カスタムオーダーを実現したりするなど、顧客の潜在的なニーズを自動的に発掘することで、クロスセルやアップセルの強化につなげ、顧客の購買ニーズの多様化に対応していく。
ミズノは、まずはこれまでeコマースサイトを構築していなかった東南アジア諸国からCommerce Cloudの導入を開始し、順次各国で展開していくことを見据えている。
今後はCommerce Cloudと、すでに利用しているMarketing CloudやService Cloudとを連携することで、継続的なコミュニケーションを行い、顧客1人ひとりのライフスタイルやライフステージに合わせたカスタマージャーニーを実現することで、日常にスポーツを取り入れたライフスタイルを楽しんでもらえるような関係構築を目指すとのこと。