富士通は、有償タグマネージメント事業大手の米Tealium(ティーリアム)とデジタルマーケティング事業で協業することに合意した。
Tealiumが提供するタグマネージメントツールは、Webページに埋め込まれたサービスやマーケティングツールを実行するマーケティングタグ(※)に、マルチベンダーで1000種類以上に対応。Webページへの組み込みやサイトの改修などの作業を容易かつ短期間で行うことが可能になり、運用業務負荷を軽減する。
また、同社のカスタマーデータプラットフォームは、広告配信ツールやマーケティングオートメーションツールなど様々なマーケティングツールごとに管理されていたWebの行動履歴やアクセス手段、購買履歴、属性情報などを顧客単位で統合し、顧客の行動や状態の変化をクラウドで一元的に管理・把握することができる。これらの顧客情報はリアルタイムに更新され、各種のマーケティングツールと連携したり、富士通の高度なデータ分析サービスなどと組み合わせることで、顧客一人ひとりに合わせたタイムリーな施策の実現を支援する。
たとえば、顧客ごとのWeb行動データや購買履歴から得られる閲覧もしくは購入した商品に関する特長や属性が付与された商品情報を、顧客情報と組み合わせて分析して顧客の嗜好を踏まえたアプローチを行ったり、サブスクリプション型サービスなどにおいて、解約予兆がある顧客に対しては、解約に至る前に顧客の行動に合わせてリアルタイムに販促やキャンペーン施策を提案できるようになる。
※ マーケティングタグ:Webサイトにおいて、外部サイトを参照したり、外部ツールを実行したりするためのスクリプトコード。