より細やかな時間指定が可能に
アスクルの一般消費者向け(BtoC)インターネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」は、東京4区および大阪1区で試験的に導入している新しい受取りサービス「Happy On Time」を、2016年8月末から本格的に開始する。
「Happy On Time」は、LOHACOで購入した商品の受け取りの際、小刻みな時間帯で受取り時間を指定できる。2時間枠の指定は無料、1時間枠の指定(2016年8月末から開始)は、1回当たりの購入金額3900円(税込)で無料となる。
配達予定日の前日の夜間(当日配送の場合は当日昼間)をめどに、配達予定時間を30分の幅で通知するほか、届ける10分前に、もうすぐ届ける旨をアプリのプッシュ通知で連絡する。また、配達時間の1時間前から、アプリまたはサイト上の地図で配送ドライバーの現在位置を確認することが可能となる。
同日内であれば、アプリ、サイトから直接、商品受取り時間の変更や再配達の依頼ができるほか、遅延が発生した場合は速やかに、アプリのプッシュ通知が届く仕組みになっている。
配送の精度向上にAIとビッグデータを活用
こうした細やかな対応を実現可能にするためには、配送計画や配送車輌状況をリアルタイムで管理・更新する必要がある。アスクルでは配送車輌の運行状況をリアルタイムに管理する IT テクノロジーを活用しているが、今後は、自社で保有する物流ビッグデータと人工知能を活用して分析を行い、さらに高い精度の配送計画策定に活用する。
物流ビッグデータの分析には、日立製作所の人工知能「Hitachi AI Technology/H」を導入し、人工知能が提供するデータから自動学習する技術によって到着時刻精度に影響を与える要因を特定し、配送時間誤差の極小化と配送能力の最大化に継続的に取り組む。