インスタグラマーなどのインフルエンサー・キャスティング専業会社タグピクは、数多くの企業のPRを支援してきた。個々のプロモーションごとに、適切なモデル/タレントなどを見つけるために、約1600名ものデータベースから手作業でフィットする候補を見つけ、クライアントにつど確認をとる工程を行ってきたが、今回、人工知能(AI)の力を活用し、より早く的確なキャスティングを可能とするシステム「#CASPIC(キャスピク)」を発表した。
「#CASPIC(キャスピク)」は、インフルエンサーのパーソナル・データの保管・自動更新、個々のインフルエンサーの影響力の分析結果の表示、キャスティング候補の絞り込み機能(性別、年齢、フォロワー数、国、系統などの区分)などの機能がある。案件発注(見積照会)機能やインフルエンサーのレコメンド機能もある(開発中の機能も含む)。
対象とする国は、日本、タイ、インドネシア、台湾、韓国など現在、6か国で、2016年12月をめどに約15~20か国まで拡大する予定だ。
このシステムは現在、一般の法人企業への提供は行っていないが、一部の大手広告代理店向けやテレビ局などのマスコミ向けにデータを開放する旨を定めたホールセール契約を締結した上で、一部提供する可能はあるとしている(ホールセール契約利用料:800~1500万円程度/年間)。