Facebookは、広告主がより多くのユーザーにリーチできるよう、Facebookオーディエンスネットワークを拡張し、ブランド目的の動画広告にも対応させた。今後は、FacebookとInstagramだけでなく、その他の人気アプリや人気ウェブサイトにも動画広告を配信することが可能になる。
オーディエンスネットワークでは、従来ダイレクトレスポンス目的が重視されてきたが今回のアップデートにより、ブランド認知や広告想起といった目的に対しても最適化できるようになった。利用可能なフォーマットは、インストリームとインアーティクルの2種類。
インストリーム動画広告は、モバイルとデスクトップのどちらにも対応しており、アプリまたはウェブサイトで動画コンテンツを再生する際に、再生前(プレロール)、再生中(ミッドロール)、または再生後(ポストロール)に表示される。配信先には、USA Today Sports Media Groupなどの人気動画パブリッシャーが含まれている。
インアーティクル動画広告は、Daily Mailなどのパブリッシャーのモバイルサイトに配信され、記事本文の段落間に表示される。広告が半分以上画面内に表示されると、動画の再生が始まる。音声はオフの状態で始まり、視聴者が任意にオンにすることができる。インアーティクル形式は、まずはインスタント記事(モバイルニュースフィードから即時に読み込めるよう最適化されたウェブページ)向けて配信を開始する。
オーディエンスネットワークを利用した場合、モバイルニュースフィードのみに配信した場合と比べ、平均で1割程度リーチを増やすことができるほか、広告の関連性をより高めることも可能になる。たとえば、FacebookやInstagramよりも頻繁に利用しているアプリがあるターゲット層に対しては、頻繁に利用しているアプリのほうにより多く動画広告が配信される。初期のテストでは、Facebook、Instagram、オーディエンスネットワークのすべてをまたいで動画広告を配信することによって視聴単価が下がることが確認された。