18~34歳が利用しているスマホサービス
ニールセンは、スマートフォン視聴率情報の2016年2月のデータをもとに、18~34歳のスマートフォンの利用状況を分析した。18~34歳におけるスマートフォンからのインターネット利用者は2016年2月時点で2117万人。この年代の人口の86%が利用している規模となった。利用時間では1日平均で約2時間。2015年2月からの推移は、利用者数で4%増、1日の平均利用時間は3分減とほぼ横ばい。
18~34歳は、インターネット利用者全体の40%と大きなシェアを占めている。この年代の構成比が高いサービス、つまり、この年代が特徴的に利用しているサービスを見てみると、無料で漫画が読めるサービス「comico」の構成比が79%と最も高く、次いでイラストを軸にしたSNS「pixiv」が75%、ゲーム攻略サイト「@wiki」が74%となった。
男女比を見ると、女性向けのキュレーションメディアである「MERY」、女性をターゲットにした文字入力キーボード「Simeji」を展開する「Baidu」は女性の割合が高くなっている。前述の「comico」や「pixiv」でも女性の割合が高く、これらのサービスを女性が活発に利用していることが明らかになった。一方、「@wiki」は男性の割合が高くなっている。
女性の割合が高い4つのサービス
女性の割合の高かった4つのサービスのなかでも、メディアとして「MERY」「pixiv」「comico」に着目し、18~34歳の女性の中での重複利用状況を見てみると、3サービスすべてを利用している人はわずか23万人。重複利用者は少なく、各サービスが単独で利用されている。また、これらサービスの非重複利用者(625万人)で18~34歳女性の51%にリーチができることが明らかになった。
SNSアプリとの重複利用では、若年層に支持されている「Twitter」の重複利用率は全体的に高く、その他のSNSでは「Instagram」の重複利用率が「MERY」利用者で44%。これは、「pixiv」「comico」と比較すると20ポイント以上高く、利用しているメディアにより大きな差が見られた。「pixiv」利用者では「Instagram」の利用率は17%にとどまる一方で、「Twitter」の利用割合が76%と他の2サービスと比べても高くなっている。