動画などリッチコンテンツの利用が増えてきたことによって、スマートフォンでのウェブページのロードに時間がかかるようになってきた。モバイルウェブのパフォーマンスを向上させるため、Googleは今年10月、新たなオープンソースの取り組み「Accelerated Mobile Pages(AMP)」プロジェクトを開始した。
このプロジェクトは、既存のウェブテクノロジーから「AMP HTML」という新たなオープンフレームワークを構築し、軽量のウェブページを作成可能にする。これによって、動画やアニメーション、グラフィックなどのリッチコンテンツが広告と一緒に動作し、即座にロードされるようになる。また、同じコードがスマートフォンやタブレットなど、さまざまなモバイル端末でも動作することを目指している。
このプロジェクトには、Twitter、Pinterest、WordPress.com、Adobe Analytics、LinkedInらがテクノロジーパートナーとして参画。そのほかにも、メディア、広告、解析ツール、CMSなどさまざまな分野の企業が関心を寄せている。
Googleは2016年の早ければ2月下旬にも、Google検索でAMPページを利用する。Twitterは2016年の早い時期に、パブリッシャーのAMPコンテンツへのリンクを実験的に開始。Pinterestは現在、パブリッシャーのAMPページをアプリでテストしており、AMPページは従来のモバイルに最適化されたページよりも4倍速くロード可能で、データ量は1/8に軽量化されたとしている。このほかにもLINE、Viber、Tangoなども2016年前半に、AMPコンテンツへのリンクを開始する予定だ。