金融とテクノロジーを組み合わせ新たな金融サービスを実現する「FinTech(フィンテック)」の領域で、近年、新たな利便性や顧客体験を提供するサービスが次々と生まれている。
今回発表した「IBM FinTechプログラム」では、世界のFinTechの動向を捉え、日本での革新的なサービスの導入を推進。アイデアを創出して具現化するFinTechアプリケーション開発の実証実験を支援し、オープン・コンテスト形式のハッカソンを開催したり、試作的に作ったモックアップ・アプリケーションの開発プログラムを提供する。実際に導入するFinTechサービスを見極めた後は、高度なセキュリティーを維持して既存システムと接続して導入し、金融システムとして安定して運用するサービスを提供する。
これらを実現するため、IBMが海外の金融機関などで経験してきたAPIバンキングの知見や技術を生かし、FinTechアプリケーションと金融機関の既存システムが、迅速、低コスト、柔軟に接続可能となるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を金融機関と連携して構築し提供。FinTechサービスを提供するスタートアップ企業向けには、「IBM BlueHub」やIBM エコシステム・デベロップメントの提供プログラムなどを活用し、企業の成長を支援するインキュベーション活動を行い、メンターとしての役割や技術支援なども行うとしている。