ラクーンコマースは、全国の小売店舗を対象とした「キャッシュレス決済サービスの利用状況」に関するアンケート調査の結果を公表した。

キャッシュレス「対応している」店舗が 92%
調査によると、小売店舗の92%がキャッシュレス決済に対応していると回答し、その普及率の高さが示された。主要な決済サービスの利用状況を見ると、「クレジットカード」が71%、「PayPay」が63%と多く、8割を超える店舗が複数の決済手段を導入していた。マルチ決済端末では「Airペイ」の利用率が55%でもっとも高く、「Square」27%、「STORES決済」9%と続いた。


不満と課題の最多は「手数料の高さ」、次いで「入金サイクルが長い」
キャッシュレス決済の店舗側の不満点については「手数料の高さ」が58%で最多であり、「入金までの日数が長い」が19%で続いた。端末に関連するトラブルやコスト、運用面の使い勝手に関する声も寄せられた。一方で、「特に不満はない」と答えた店舗も34%に達しており、一定の満足度は得られていることも見受けられる。

今後の導入・見直し予定 「現状で満足しており変更予定はない」が65%
今後のサービス導入や見直しについては、「現状で満足しており変更予定はない」が65%と多数を占めたものの、「興味はあるが未定」と回答した店舗も約3割と、新たな選択肢を模索する姿勢もみられる。「すぐに導入・見直したい」「1年以内に導入を検討したい」といった積極的な回答は少数にとどまった。

調査概要
- 調査期間:2025年8月4日(月)~2025年8月8日(金)
- 調査対象:スーパーデリバリー会員事業者(全国の小売店124店舗/運営店舗数の分布:1店舗86.3%,2~5店舗12.1%,6店舗以上1.6%)
- 調査方法:インターネット調査