マクロミルは、断片的なデータソースをシングルソースデータとして利活用する技術「XENESIS PRISM(ジェネシス・プリズム)」を独自に開発し、特許を取得した。同技術は、個人識別子(Cookieや広告ID、PII)に依存せず、実際のシングルソースデータに類似する情報を取得する方法。異なるデータソースを統合して高精度な擬似的シングルソースデータを生成する。
シングルソースデータ拡張生成技術「XENESIS PRISM」の特徴
二つのユースケースでデータの完全性を実現
- データ統合:収集元が異なる断片的なデータを、共通変数(共変量)を利用して統合し、統計的構造を維持したデータを拡張生成
- データ補完:一部のユーザーから取得した少数のデータセットをもとに、欠測データを補完し、全体のデータ精度を向上
統計的構造を維持した精緻なデータを生成
拡張生成されたデータは、もとのデータセットの統計的構造を維持し、集計値レベルでは平均値の誤差は±約5%に抑えられている。生成データは元のデータと同様に利活用が可能。また、機械学習モデルの比較でも約-1.9%の差異にとどまることが実証されており、データマーケティングにおける機械学習の教師データとしても活用できるという。
今後、マクロミルは同特許技術を活用し、調査分析サービスやデータ提供サービス、データマーケティング(CRM/CX)を支援するソリューションを展開していく考え。